御代を終える今上天皇のご挨拶
この平成の御代が終わるときに、今上天皇がご挨拶された。
大変、平成っていう時代は非常に波乱に富んだ、というか、もう結構悪い事のほうが多かったんだけど、今上天皇がおっしゃったのは、この30年間、戦争がなくて平和でよかったというような趣旨のことを言われた。
あれは、福島さんが言ったように、我々は心の中で、日本人という意識を持ってて、だからあの言葉を聞いたときにものすごく違和感があった、はっきり言って。
え、本当に平和だったの、って。
実際は北方のほうで漁船がやられたり、あるいは拉致問題ほったらかしてね、それで俺達だけ平和であればいいんだというような発言っていうのは、一瞬ちょっと、えって思ったんだけど、たぶん、日本人の人はみんな、そういう共通の感覚を持ったんじゃないか、あの言葉に。
これね、よく勇気をもって言っていただいたと思うんだけど、本当に、陛下の、災害に遭われた皆さんとか、亡くなった皆さんに対する思いやりとか心遣いはたいへんありがたいんだけども、やっぱり、おっしゃるように、私たちには数百人の拉致被害者がいるじゃないかと。
あれはテロであり、戦争行為じゃなかったのかという思いはやっぱり正直これは、一応こういうところだから、私は言わなきゃいけないと。
もし、ありがたいことに陛下がそのことを、北朝鮮に拉致された人たちが一刻も早く祖国に帰れることを望みます、とでも言っていただいたら、本当にもうそれだけでね。
朝日新聞と東京天皇の天皇陛下の政治利用
12月23日の天皇誕生日の新聞、日本の全国紙4紙を見比べると、陛下の、前日の記者会見の模様を1面トップにしたのは、なんと朝日新聞と東京新聞だけですよ。
それが如実に物語っているんですよ、朝日と東京新聞がですよ、1面トップなんですよ。
全国版ですよ、ああ、東京版で、東京本社版で。
だから今高山さんがおっしゃったことを見事にメディアが、具体化しているんですよ。
要は褒めているわけですね、朝日新聞と東京新聞が。
そう、それでわかるんですよ
政治利用という形で、朝日新聞とか東京新聞はやりますから、陛下にはそういうあれはないとしても、我々はやっぱり、災害で亡くなられた方、40年以上北朝鮮にとどめおかれている人たちがいるってことは、本当はね、なかなか政治的に、って思っちゃうかわからないけど、同胞ですからね。
戦争がなかったとは本当にちょっと言いにくい。
皇室の伝統に対する反逆行為
実は天皇誕生日の前日、NHKで珍しく皇室の特集をしていまして、そこで耳を疑ったのは、昭和天皇が皇太子、つまり、いわゆる今上陛下に対して施した中で良かったと思うことを一つあげてらっしゃる。
それが、皇太子時代の今上陛下に家庭教師としてアメリカ人のバイニング夫人をつけたことが良かったんだ、っていうことを昭和天皇がおっしゃっていたんだということを、NHKが堂々と放送してるんですね。
私は、それはどうかなっていうのもありますし、先ほどからお話が出ている、もともとは国民やこの国のことを守る、守るといいいますか、祈りを通して守るお立場であるというところからちょっと離れた所で、この平成の時代は進んできているような気がいたします。
公務削減といいながら最初に削減したのが祭祀である。
公務の方は逆に増えている現状もある中で、すごくおかしいんですね。
ですからこういうことは、たとえば災害が起きて、両陛下がお出でになって被災者をお見舞いされるというのは、これは本当にありがたく、恐れ多いことなんですけれども、歴代の天皇は災害が起こらないように、我が身を通してこの国、民を守り給えということでお祈りしてくださっている。
災害が起きてからその場においでになるのではなく、災害が起こらないようにということを心からもう命を賭けて祈ってくださっていた歴代天皇のお心というのがありますので、そういうお心、大御心と外れたところ、逆行するようなことをするから、またこの日本も、
平成は特に災害の多い時代でありましたし、いろいろな危ないこともありましたし、歴史のないことも起ころうとしている。
元号に関してもそうです。
来年新しい天皇陛下が誕生される前に元号を発令する、こんなことはこれまでにないことです。
今まで247の元号があった中で、やはりその時代を象徴するのが天皇陛下の時代、一緒に生きる、元号とともに、国民とともに、というのが、事前に発表されている。
しかも今上陛下の名のもとにというのは、これは新しい天皇陛下に対する、とても失礼なことでもありますし。
皇室の伝統に対して、強い言葉でいえば、反逆行為みたいな。
だから、悪いこと、新しいことがまかり通っていくと、それが前提となって次の世代にも続いていくって、これはもう恐ろしく大変なことだと思います。