日本人が豊かになっていない最大の原因
なんでかというと、日本人が悪いわけじゃなくてデフレだからです。
デフレというのは、バブル崩壊の緊縮財政によってこの総需要、赤い部分、これでいうとこれの合計ね。
これの合計が伸びていない、つまり皆さんが金を使わないからデフレなんです、簡単にいいますと。
この需要の中身を見ると、皆さんの消費、民間の消費でしょ、政府の消費、住宅投資、設備投資、これ公共投資、あと純輸出、この合計が需要の合計。
これが、生産能力に対して足りないんです。
みんな100生産できるんだけど、90しか買ってもらえないんですよ。
じゃあ余っちゃう、さあどうしよう。
価格を下げるわけですね。
それで価格競争になってみんな貧乏になっていく。
この人たちが客に回ったら、買わない。
この繰り返し。
消費増税し介護報酬も削減し公共投資も増やさない安倍政権
ということで安倍政権は、2012年11月の総選挙で、デフレ脱却というのを標榜して、政権をとったわけですよ。
ということはこの、供給能力と総需要の乖離、デフレギャップ、分かりやすくいうと総需要の不足、これを埋めることを求められた政権なんです。
ところが現実の安倍政権は、14年4月に消費増税しましたね。
この民間の消費があれだけで8兆円吹き飛びました、増税一発で。
さらには政府の消費に含まれている診療報酬、介護報酬削減、耳を疑いましたね、特に介護報酬は。
高齢者が増えているので介護報酬は増やさなきゃいけないのに減らしたんですよね。
さらに公共投資も増やさないということで、安倍政権はこの総需要の不足を埋めることを求められていながら、拡大する政策をやったんですよ。
そりゃまあデフレ脱却できなくて当たり前でしょという話なんですが、それだけだったらまだよかったんです。
それだけだったら、安倍政権は無能です、で済むんです。
日本国民の生活の破壊を推進する安倍政権の正体
それどころじゃないんですよね、それどころじゃなくて安倍政権はこのデフレギャップを埋めることは放置しておいて、代わりに、いわゆるグローバリズム的な政策で国民生活の破壊を推進していったんです。
でね、グローバリズム、種子法の廃止が典型ですけどよね。
ああいう政策って必ずこの3つの要素があることを知ってください。