日本のバブル崩壊
日本のバブル期も今思い返してみると、妙なものが買い込まれて値段が高騰してたんだけど、私の年代から上は全員覚えているはずです。
株とか、土地がバブルで上がるのはわかるんだけど、そうじゃない変なものが、異様な状況になってたんですよね。
ゴルフ会員権、買った方います?
私毎回この質問するんだけど、絶対誰も手を挙げようとしないんだけど、ちょっと信じられないんですよね。
これだけ人数がいて誰も買ってないのはありえないんですけど、買ってたんだから、あのときは。
1991年、日本のバブルのピークですけど、あの都市のゴルフ会員権の全国の平均価格が、4200万円でした。
関東はもっと高かったんじゃないですか。
ゴルフ会員権を1億円で買ったビートたけし
ちなみにビートたけしさんは、ゴルフ会員権を1億円で2個買ったっていってましたけどね。
1億円ですよ、会員権が。
ということで、その4200万円のゴルフ会員権が今いくらか、110万円です、全国平均が。
問題は、ゴルフ会員権の価格が暴落することじゃないですよね。
みんなそのゴルフ会員権を買うために金を借りていたということなんです。
当時バブルの時は、若い方は信じられないでしょうけど、当時はね、銀行員の方がやってきて我々を煽ったんですよ。
金貸すから社長、ゴルフ会員権買おう。
今だと信じられないですけどね、本当に多かったんです、それが。
で、借金して買ったゴルフ会員権4200万円が100万になっちゃってもね、借金は残ってるんです、当たり前だけど。
というわけでバブルが崩壊するとその国の国民は一斉に同じことを始めます。
もちろんの借金返済。
さらに、バブルが崩壊すると不景気になります。
すると国民に将来不安という厄介な病が伝染していくことになります。
将来不安に陥った国民が何を始めるか、みんな大好きですよこれ、やりたいかやっているか、どっちかです、全員が。
日本人が銀行預金に走った経緯
銀行預金を増やしていくんですよ。
銀行預金大好きでしょう、皆さん。
いいんですよ別にそれは。
銀行預金って、あれは不思議なもので、あの数字が増えていくとね安心を覚えるんですよ。
あれが減ると不安になっちゃうと。
ということでバブル崩壊後日本国民は一斉に銀行預金を増やしていきました。
何が悪いんだと。
そりゃ借金しかないんだから借金を返すわと、
将来不安なんだから銀行預金を増やすよと。
何が悪いんだと思われたかもしれませんが、別に悪くないんですよ。
皆さんお一人お一人にとって、借金返済や銀行預金は合理的なんでおやりになって結構なんですが、それを国民が一斉に始めると、カタストロフィーになっちゃいます。
大惨事になっちゃう。
なぜか。
簡単簡単。
借金返済や銀行預金は、この所得創出のプロセスにおける消費でも投資でもないためです。
皆さんがどれだけ莫大な借金返済して、銀行預金を増やしても、消費でも投資でもないので、だれの所得にもならないんです。
銀行にお金返したって銀行の所得にはならないですからね。