政府が農家を保護すべき理由
ということを言うと、いやなにを言っているんだ、日本の農家は保護されすぎているんだ、すでに、といわれるんだけど。
これは鈴木先生からもらった資料だけど、農業に対する政府支出の国際比較、左が農業所得に対する補助金の割合、日本は38.2%、12年、13年39.1%。
すごいでしょ、これ、スイスとか、スイス112.5%とか104.8%、つまり、スイスをはじめとするヨーロッパの農家っていうのは、所得の100%近くが税金から払われています。
なんでそんなことするの、彼らはわかってるんですよ、まともにグローバル競争レースなんてやったら、国内の農家が潰れていくじゃないかと。
そしたら食料安全保障が維持できないから、政府が税金をつぎ込んでも維持するんですよ。
公務員みたいなもんなんです。
で、アメリカ、アメリカは所得に占める補助金の割合はちっちゃいんだけど、日本並みなんだけど、これ、農業の産出額に対する農業予算の割合、日本は38.2%、アメリカ75.4%、なんじゃこりゃと。
輸出は補助金です。
アメリカの農家だってグローバルでまともに市場競争です、なんてやったら、勝てないんですよね、特にオーストラリアとかには。
だから補助金つけて売りさばいているんです。
補助金ってWTOで禁止されいるんだけど、うまい屁理屈をつけて、それでアメリカはやっています、アメリカは補助金つけて売りさばいているんですよ。
日本ほど農業を保護していない国はない
要は、外国は日本以上に農業を保護しています、というか、日本ほど農業を保護していない国は、ありません。
そのなによりの証拠がこれ、穀物自給率。
穀物自給率を見ますと、日本は米の自給率は100%まだ維持しているけど、全体だと28%ですから。
先進国の中で日本よりも穀物自給率が低いのは唯一オランダだけです。
オランダは、周りが敵国じゃないですからね。
フランスっていう農業大国があるし。
で、フランスとオランダってきわめて近い。
ということでオランダ人が飢えることはないんだけど、日本ってのは飢えますね、普通に、外国からの輸入が止まったら。
米だけは確保できるかもしれないけど、残りはほぼアメリカ依存でありますからね。
これは、とうもろこし、大豆、小麦の、日本の輸入のシェアですね。
戦争に負けた日本はアメリカのビジネス市場
要は、アメリカのビジネスの市場なんですよ、日本は。
これは今に始まった話じゃなくて、大東亜戦争に負けて以降、ずっとさまざまなマーケティングとか改革とかやらされて、こうなっちゃったんですよ。
遺伝子組み換え食品を既に食わされている日本人
大変残念なことに、アメリカから売られているとうもろこしや大豆っていうのは、まあ9割以上が遺伝子組換えです。
皆さんは遺伝子組み換えを嫌っているし、私も嫌ってるんですけども、もう食べてるんですよ、残念なことに。
これが実態ですよね。
で、小麦ね。