100年に一度の大きな変化が示唆している事
この100年に一度といわれる大きな変化は、大きな政府と中央集権の方向を目指すべきだということを示唆している。
中央集権というのは地方の言うことを聞くなんてことではないですよ。
地方が自律性を保って自分たちの自治を実現するためには、地方が、例えばリーマンショックの影響で急に失業するとか、急に不景気になるとか、そういったことが起きないように、中央政府がガードする。
地方政府はなぜ中央集権的に力をつけなきゃいけないかというと、地方政府の自治を守るために、地方政府では対応できないようなところをガードしてあげる力がいるからなんです。
中央集権と地方分権は矛盾しない
だから中央集権と地方分権とは矛盾しないんですよ。
誰かを叩いたら自分が強くなるっていう発想はもういい加減にやめたらどうですかっていうことなんですね。
リーマンショックがそういう大きな契機ですが、実は東日本大震災もそれを示したわけですね。
東日本大震災みたいな規模になると、もう全国規模で対応しなきゃいけないわけです。
有名な話ですけど、東北の国土交通省の出先機関である東北地方整備局が大活躍をしたわけですね。
ああいう風に、でもそういう国の出先機関は必要がないとか無駄だとか言われてる、今でも言われてるんですね。
だけどああやって活躍するわけです。
また自衛隊もそうですね。
危機はオールジャパンで乗り越える
こういう時っていうのはやっぱり国がオールジャパンでやる。
あるいは瓦礫をどこが引き取るのかって、これみんなオールジャパンで今考えてますよね。
とにかくそういうふうにオールジャパンでやってる時に、州の権限が強いのがいくつか分断されてなっちゃったら対応できない。
我々日本人っていうのは、狭い日本列島、狭くて可住地域が少ないところにみんなで肩寄せ合って密集して、しかも地震災害が多いような所の中で暮らしているわけですね。
だから県のレベルでも十分に人口が多くなっちゃう。
だから州にするとオランダ一国みたいなレベルになっちゃう。
そういうふうに肩寄せ合って日本列島に住んでるわけですね。
どのくらい住んでるか、億千万です。
失敗している外国の真似はやめてくれ
したがって、そういう規模感もなく、国土のことも考えずに、もう外国の真似、しかも失敗している外国の真似するのはやめてくれって言うことなんですね。
それから今、社会保障が問題になってるって言われますね、だから少子高齢化が進む、社会保障、社会保障って。
社会保障こそ、これをオールジャパンでやらなきゃいけない。
福祉国家っていうのは世界的にそういうもんで、戦後、福祉国家化すればするほど中央政府はでかくなるんですね。
福祉国家というんだってスウェーデンなんているどれだけ国家公務員がいるんですかって話ですよね。
GDPに占める政府支出だってものすごく多いわけですよ、日本なんかより、はるかに多いわけですね。
3割4割当たり前っていう、ヨドバシカメラかどっかみたいなあれですよね、ヨドバシじゃなかったか、まあいいや。
日本はGDPに占める政府支出、2割いってないですからね、日本は小さな政府なんですね。
だけど社会保障は大事だってヒーヒー言うんだったら、政府は大きくならざるを得ないわけですね。
そういうふうにあらゆる方向が、中央政府が大きくならざるを得ない方向に行っている。
100年に一度のリーマンショックが起きても、リーマンショックの前の道州制の議論をしている。
千年に一度の震災が起きてもまだ道州制の議論をしている。
何をやっても道州制の議論をしているので、私の髪が薄くなってくるのも、道州制で治るんじゃないでしょうかね。