日本の保守と自民党の現状と保守新党の結成
今日は、日本の、次第に溶けていく日本の中で、自民党あるいは我々保守、こういったものはどんな状態にあり、そしてどうすべきか、このことをお話ししてみたいと思います。
一つの答えは、先日からついにお話しし始めました保守新党の結成、こういうことでございます。
答えはそういうことでありますが、ただ我々が言わなきゃいけないことは、いわゆる政治のなかにはこうすべき論、英語で言えばshouldとかmust、have to、こうすべきである、こうしなければならない、こういうものと、英語で言う be動詞ですね、こうある姿、現実、こういったものの狭間の中で、そしてその狭間をどうやって調整するか。
同時にもう一つ、この、べき論、しなければならない論に代表されるものは、一つは時間軸であります。
過去、現在、未来、こういった縦軸の時間軸を視点にした物事の見方、これが必要であるということであります。
つまり今の現状の日本の状況、国際環境の中の日本が置かれている現在、こういったものの分析と同時に、そしてそのあるべき姿、これを語ると同時に、もう一つははっきりいいまして世界最古の文明、文化を持ってきた、歴史、伝統を持ってきた日本、皇室を中心に今日まで来た日本のあり方、そして未来へどう進んでいくか。
こういったあり方も私たちは考える分析の視点におかなければならないわけであります。
ひとつ典型的な例を挙げてみたいと思います。
保守新党結成を決心した理由
自由民主党であります。
皆さん覚えておられるように、戦後、保守合同というのがありまして、自由民主党が結成されました。
その時、結党宣言の中に、日本の自主的な独立、本当の意味での独立、そして、自主憲法制定、自分たちの憲法を作るんだと、こういった形の提案が打ち出されたわけであります。
ごくごく当たり前のことでありまして、私が皆さんに提唱し、ともに立ち上がろう、でお話ししたのはそういう、むしろ自民党の結党宣言に近いもの。
つまり日本は、自分の国力は自分で守る国になるべきである、そして自分の国の世界で一番古く、そして長い伝統、文化、歴史、これを保持し、かつまたそれを発展させていくべきである、こういう、ごく当たり前のことを当たり前に、私たちのこの現在の中で、一歩一歩実現していこう、そういうのが今回の保守新党。
名前は今、候補がいくつかありますのでもう少しお待ちください。
そして綱領や、いわゆる立党趣旨、こういったもの、それから人員、さまざまな形で私は準備をしなければならない。
そして皆さんとともにこの運動を、新政党あるいはこういった政治潮流を、大きな日本の流れに立ち戻らせていかなければいけない。
リベラル左翼の公明党と手が切れない自由民主党
その時私たちが例えば今、国家権力を握っている自民党、公明党、与党と言われる、とりわけリベラル左翼的な公明党とは別に、一応日本の保守を自称する自由民主党というものの存在、この問題についてのきちんとした見方あるいは距離の取り方、こういうことも考えなければならないわけであります。
戦争が明日起きてもおかしくない日本の危機的状況
現状というものが日本の中でどれだけ危機的な状況にあるか、これは私の番組を見ていただく皆さんは本当にご存知だと思います。
文字通り、明日戦争が起きてもおかしくない。
そして終戦後73年、74年に今年はなっていくわけですけれども、この戦後の歴史の中で最も戦争勃発の危機が大きい、そして日本が解体の道を歩みかねない、いやもうむしろ歩んでいると言ってもいいわけでありますが、
そういう時代に我々が立ち入っていること、そして最も一番の危機は、多くの国民の皆さんがこの日本の危機を自覚できていないということであります。
日本の危機を自覚できない日本国民
その感性、その認識、こういうものが圧倒的に現実に足りない。
私は、伊藤貫さんとの対談の中で、2人が意見が一致したのは実はその問題でした。
日本の戦後保守といわれる人たち、保守の雑誌や新聞、こういう人たちが北朝鮮、韓国あるいは中国、こういった批判をしている。
これは必要なことであります、必要なことではありますが、それだけで済ましてはならない。
そして、日本の左翼の人たち、こういうものの批判も必要であります。
共産主義というか、そこから派生したさまざまな思想に対しての批判も必要であります、これも必要であります。
安倍総理をもはや支持できない理由
しかし我々の、我々とあえて私も言いたいと思います、私たち保守といわれる、それを自覚する、あるいは自称する、こういう人間の中に一番足りないのは、私たち自身の中に、最も日本を解体させ、溶解させるような、そういった甘い認識や要素がないか、このことを逆に言わなければなりません。
自民党は、その体質が今一番グローバリズム政党として立ち現れてきている、つまり私たちの中にあった敗戦後から今日までの、非常に危ない、保守とは言えない、日本を日本として見ない、日本を日本でなくす、こういった要素が今自民党の中に次第次第に蔓延していき、ついにはそれが大部分になっていく、こういうことではないかと思うわけであります。
最も顕著な例は、安倍晋三総理の安倍政権ではないかということであります。
よく私たちが、戦後レジュームの脱却、日本を取り戻す、美しい国へ、瑞穂の国の資本主義、こういうものを標榜して第1次安倍内閣が立ち上がった時、そしてそれが教育基本法という大きな法改正をしながらそれが倒れ、そして第二次の時も、そういう安倍総理、靖国神社に行けなかったことは痛恨の極みだと言って立ち上がった安倍総理、
こういう総理を応援してきた。