米国による世界の覇権を握る手口
じゃあこれに政治が加わるとしますね、政治が。
すると政治は、どうもアメリカが世界の覇権を握って、有利に進むためには、どういうふうに有利に進むかと言ったら、基軸通貨のドルを保持する。
ドルを保持するためには、世界の覇権を唱えておかなきゃ基軸通貨がとれない。
基軸通貨の立場さえあれば、アメリカ人がいくら消費しても、お札を刷るというか、紙に書くというか、それだけでいい。
ドルと書けばいい。
決済のほとんどがドルである限り、アメリカが困ることはないんですよね。
つまり、世界中の富をある程度アメリカ1ヶ国で使うということも、実は基軸通貨があればできるんですね。
米国が中国やロシアの上位に立つ戦略
すると、基軸通貨の位置をずっと保っているためには、今度は政治ですね。
政治的には、常に他の国に対して民主化を要求する。
この民主化を要求することによって、アメリカが覇権を続けることができる。
例えば中国は民主的じゃありませんから、ロシアもやや民主的じゃありませんので、ロシア、中国に対しても上位に立てる。
そうすると、民主化という政治的課題がある。
それをアラブならアラブ、どこか民主化されていない所にそれをずっと政治的に言うと、そこで騒動が起こりますよね。
これは陰謀論から言うと、アメリカの政府が陰謀的にある国に騒動を起こし、騒動を起こしたら今度は軍需産業から武器を送ると、だからこれは陰謀だというんですけど、ただこの一連のことは真面目ですよね。
つまり、アメリカは世界に覇権を握りたい。
そのためにはドルの基軸通貨としての立場を守りたい。
そうすると、やっぱり政治的には民主主義。
それから、軍事的には正義の剣というのを個別に供給する。
そうすると世界が全部安定するまで、この仕事はずっと続くわけですよ。
世界から紛争が無くなる日
世界全部が民主主義になり、かつ紛争がなくなるまで、これは300年とか400年とかかかるでしょうね。
だからそれは、まさに計画した陰謀論でも説明ができるんですよ。
つまり、私は今まで陰謀論というのは非常に抑えてきたんですけれども、それは私も使いたいですよ。
陰謀論だったら1発で説明できるんですよ。
例えば、どこかのアフリカの国の騒乱はなぜ起こったか。
まずアメリカのCIAが入っていくんだ。
それに対してその情報がアメリカの政府に伝わる。
アメリカの政府が、あそこの国はこうのこうの言う、マスコミが騒いでけしからないということになる、その国でも騒動が起こる。
そうすると軍需産業がそこに武器を供給する。
内乱になる。
さらにそれが大きくなると、国連の舞台にも出てくる。
そしたら国連軍が今度行くとか、多国籍軍が行く、ますます国際金融資本にもユダヤにも軍産共同体にも結果としてはいいんで、だから陰謀論が出てくる。
陰謀論で国際政治を説明しようと思うと、非常に簡単。
だけど、私はその中身をじっと見ますと、アメリカの国際金融資本なりユダヤ関係者なり、軍産共同体が真面目で合法で、そして世界の平和と繁栄を願っているとしても、同じことになっちゃうんですよ。
ですからどっちで説明するかというのは難しい。
陰謀論をあまり使わない理由
私が実は陰謀論をあんまり使わないのは、私自身が陰謀しているところを見たことがないからなんですよ。
アメリカのロビーに行ったらこそこそと、今度はあそこで騒動を起こそうや、だいたい軍需産業どれくらい売れるかな、っていう話を僕が直接聞いていれば、それは陰謀論というのも存在できる。
しかし私がアメリカとかヨーロッパで聞いてた話は、そうじゃないんですよ。
1個1個は全部彼らですから、アングロサクソンとかゲルマンとか、そういう人たちはまともなんです、話は。
世界はやっぱり民主主義にしなきゃいけない、我々は先進国だからどうのこうの。
その結果、実は陰謀のように見えることが形成され、真面目さは日本人とアメリカ人、ヨーロッパ人みんな一緒、だけどもそれが陰謀に見える、それが私の解釈であります。