女性が理解しようとしない男性の生きがい
ところが男の子は、遠くにしか自分の目標を見出すことができないんですね。
すると、親父を乗り越えるというと、社会的に活動するということなんですね。
そうすると、消防士、警察官、とこういうふうになるわけですね。
だから、男性の生きがいというのは、どっちかというと非常に純情なんです。
純情というのは、この際誤解していただきたくないのは、自分の身を捨てて生きるという、そういうところがあるんですね。
動物のオスに課された役割
だから戦争があると、男性は自分の身を捨てて特攻に行けるということになるんですね。
特攻がいいとか戦争がいいとかそういう問題ではなくて、これはもう哺乳動物のオスはみんなそうですから、魚のオスもそうですね。
僕がよく言うように、魚のメスだけの10匹のグループの場合、そのうちの1番体の大きいメスがオスに性転換して、群を守って戦って死ぬ、すると残りの9匹のうち、今度は1番体の大きいメスがオスに転換して戦って死ぬ。
つまりオスというのは、もともと戦って死ぬために存在するんですね。
つまりメスであった魚ですら、オスに性転換して戦って死ぬんです。
その間残ったメスは、一生懸命子供と一緒に生きていくんです。
それが群を守る、1番のいい方法なんですね。
そういうような、長い私たちの哺乳動物、魚類から脊椎動物の、魚類からずっと育ててきたオスとメスの違いというのは、我々の心の中に深く根差していて、それは現在ではよくないことと思われていますけど、私は非常にいいことだと思うんですね。
女性と男性で異なる幸福
女性は女性の幸福、男性は男性の幸福をそれぞれ違う、それは遺伝子から違うんだから、遺伝子が違う動物を同じように生きろというのは無理なんですよね。
犬と人間が、同じように幸福を追求するということはできないんですね。
犬と人間ほど違いがないというだけで、女性と男性というのは大きく違う。
どっちが優れているとか、そういう問題ではもともとないんですよね。
そういうことで私は、現在の男の子が、女の子と一緒という教育を受けることが非常に苦痛であろうし、また男女共学という、思春期における中学校高等学校の教育体系も、相当考え直してみなきゃいけない。
男の子の幸福を考える唯一の人
男の子が幸福な人生を送るために、お母さんがもう少しよく考えて、現在の社会は、男の子が幸福な人生を送るためにどうしたらいいかということを、お母さんしか考えていません。
お母さんは、我が子を産み我が子を育て、このかわいかった子供がちゃんと幸福な人生を送ってほしいと思っている、この世で唯一の人なんですね。
だから浮ついた男女共同何とかじゃなくて、本当に心の底から、自分の男の子が幸福な人生を送るように考えてもらいたいなと思うことがあります。