女の子に比べて育てるのが難しい男の子
男の子を育てるというのは、ある意味で非常に難しいんですね。
女性の子供は、女の子に比べて男の子は育てるのが非常に難しいんですね。
子供に非常に辛い思いをさせる日本の風潮
これは男女同権とかそういうことに全く関係なく、そんなことを言うなら女の子は何で髪の毛が長いのとか、何で次第にお尻が大きくなるのと言わなきゃならないのと同じくらい、違いますからね。
それは当たり前のことで、それを同一視しようとする現在の風潮は、非常に子供に辛い思いをさせるわけですね。
男だけが持つY遺伝子
極端に言うと、女性が45歳以上くらいになって、閉経期を迎えた後は、仮にそれまで女性が女性として育てられて、また生活をしていなければ、男性と同じような心の持ち方でやれるんですけど、閉経の55までは、やっぱり女性という非常に強い範囲の中に入っています。
これは男もそうなんですね。
男性も、48と言いますか、55くらいまでは、非常に強い男性としての性格を持っているわけですね。
これは、女性にはないY遺伝子というのを男性が持っているわけですから、言ってみればある意味での生物が違うんです。
遺伝子、染色体規模で違いますからね。
何をやればいいか分からない男の子
その男の子の1番難しいのは、男の子っていうのは、自分が何をやればいいかっていうことがずっと分からないんですね。
昔は戦争というのがありましたから、兵隊さんになるっていうのが1つあったわけですね。
女の子は子供を産んで、母親となってというイメージが自動的にあるし、初潮なんかがあって小学校の高学年くらいから、自分は女性であるとか子供を産むんだっていう意識があるんですが、男の身体っていうのはほとんど変わらないわけです。
声が変わっていくくらいと、あと筋肉質になるくらいで、他は男性としての機能は徐々についていくんですが、あまり意識するものではないんですね。
男の子と女の子の意識の違い
ところが、育てるのはほとんどお母さんなんですよ。
昔は身近にお父さんがいて、お父さんはまた非常にお父さんらしくて、力強いし乱暴だし、言葉もぞんざいだということで、はっきりとお母さんと違ったので、男の子はお父さんを見て、自分もお父さんのようになるんだなという1つの目標みたいなのがあるわけですね。
女の子の場合は、お母さんのようになるんだという、そういう意識なんですが、男の子の場合は、もう1つ難しいことがあって、お父さんを乗り越えるんだ、というのがあるんですね。
みんなこれ動物もそうなんですが、オスというのは自分の親父を乗り越えるという意識があるので、そのプレッシャーがもう1つあるわけです。