SEXと幸福!日本人が幸福を感じない理由!日本人の平均的な幸福!科学的幸福論 その3 武田邦彦

世界で最も幸福といわれる国とは

テレビで公的に言う時には根拠が必要ですから、この数字、600万円で4人くらいがいいという話ですよということが多いんですけども、実は、世界で1番幸福だという統計になっているのがベトナムなんですよ。

確かにベトナムに行きますと、オートバイに家族4人乗って、旦那が運転して奥さんが背中でかじりついてて、子供がどこかにぶら下がっているというような感じで、本当に私が言ってその人たちに話しかけると、ニコニコしてすごい幸せそうなんですね。

統計的にもベトナムが1番幸せなんですよ。

そのとき日本のだいたい10分の1くらいの所得ですから、年収60万という感じですね。

生活が楽ですから、直しても日本で100万から200万くらいという感じなんですね。

じゃあその人が何で1番幸せかと言うと、今度は国が発展していく実感なんですよ。

それは僕がそのベトナム人に、何でそんなにニコニコしているんですかと聞いたら、ベトナムの人が、いやいや今日より明日がよくなるから、と言うんですよね。

それでまた社会も全然違いまして、学校を卒業すると、都心の工場なんかに勤めるんですよ、若いうちに。

その人たちの夢は何かと言ったら、30を過ぎたら農村に帰るというのが夢なんですね。

満員電車と狭いアパートのサラリーマンの幸福

日本と全然違うんですよ。

夢と希望が与える幸福

日本ですと東京に出て、東京で狭いアパートで満員電車という感じですけど、彼らは夢があるんですね。

国の発展という夢と、自分の発展という夢があるんですね。

その夢というのはどういう夢かと言うと、18か16から、32くらいまで、15、6年間は工場で勤めたり町の商店で勤めたりしまして、その後自分の故郷に帰るんですよ。

実際に農村に行ってみますと、農村のベトナムの家というのは、日本よりあるいは裕福なんじゃないかと思うような家がけっこうあるんですね。

きちんと造ってありまして、そこで農業をやる。

農業がまた報われるんですね。

そうしますと、確かに明日への希望が常にありますよね。

学校に行っている時代があり、16くらいで就職をし、都会で若いうち張り切って働いて遊びながら生活をし、32歳くらいである程度小金を貯めて、自分の郷里の農村に帰り、農村でそこから壮年期を過ごし、やがて老年になる。

国も少しずつ少しずつ毎年発展していくと。

素晴らしいですね。

それがいいと、だから所得が日本の10分の1でも日本より幸福だということになります。

幸福の要素というのはいっぱいありますから、今日はここでちょっとお話ししたのは、所得と幸福、明日への希望と幸福というのを整理してみました。

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