SEXと幸福!日本人が幸福を感じない理由!日本人の平均的な幸福!科学的幸福論 その3 武田邦彦

他人への幸福の押し付け

さらに、むしろ幸福、自分の状態での幸福というものを考えて、他人に幸福を押し付けるという場合が非常に多いわけですね。

私が最近よく言っているのは、タバコなんですが、タバコを吸う必要のない人、僕なんかもその1人なんですけれども、頭の中がタバコがなくても整理できる人は、タバコが嫌だという。

しかしタバコを吸う人はやっぱり、自分の人生にはタバコが必要だな、自分の幸福にはタバコが必要だなと思いますよね。

私はそれ以外にお酒を飲みますので、お酒がない人生ってちょっとやっぱり嫌だなと思いますよね。

女性の幸福の広がった選択肢

それぞれいろいろで、どういう状態が、昔は女性なんかは結婚することが幸福である。

今はそうじゃなくて、結婚するかどうかはご本人が考えることだというふうに、幅が広がって参りました。

政治家が国民に押し付ける幸福

しかし今社会を見ますと、それがダブルトラックで走っていない気がするんですね。

時に政治家が、特に政治家が国民に幸福の形を押し付けるという場合もありますし、ある意味じゃ政策というのは、幸福の形というものによりますから、

しかしそれは広い人が受け入れられるような、もしくは強制力を伴わないような政策でなければいけないわけで、特定の人の特定の人生を幸福であるというふうに規定するというのも、問題であります。

明日への希望

ここは明日への希望ということなんですが、今日は今日の収入が多ければ人間は幸福なのか、それとも今日より明日の方がよくなるという希望の方が優先するのかということを、ちょっと考えてみたいと思うんですね。

日本の平均的な幸福

昔から、実は所得と幸福というのはずいぶん研究がありまして、何回も何回も言われるんですけど、現在ではだいたい、世界中ですけど、日本の価格で年収600万円くらいで4人の生活をする。

例えば夫婦と子供2人とか、子供1人でおばあさんがおられるとか、そういった家庭が、最も所得と幸福については、平均的にですよ、これもあくまでも平均的にですが、平均的には幸福であるという見方が主流なわけですね。

金持ちになれば幸福なのか?

これに対して私が1回テレビで言いましたら、一緒に出ている方から、何でお金持ちは幸福じゃないんですか、という質問がありました。

これについてはいろんな説明がありますが、例えば1つは、お金を失ってしまうということがあるんですね。

失ってしまう恐怖心。

これが1番多いというふうに言われておりますが、例えば年収2000万なんていうと、普通に使っていると余りますので、貯金をする。

貯金をすると、その貯金がだんだんだんだん貯まって5000万円になる。

5000万円を株に投資したりする。

すると、株が暴落すると一気に失う。

人間というのは、1回自分の手に入ったものを失うと、非常にそれが苦痛なんですね。

そういった、金を失う苦痛。

家族がバラバラになる理由

それから、家族がバラバラになるということも言われておりますね。

年収が600万くらいですと、家族で一緒にドライブをするとか、家族で一緒にどこかに買い物に行く、ディズニーランドに行くっていうことが普通なんですね。

そうでなくても、今日は子供が誰々の友達とどこかに行くのをお母さんが見送る、というか行ってらっしゃいね、という感じになる。

ところが、年収2000万円くらいになりますと、どういうことになるかというと、お金に余裕がありますから、夫はどこかゴルフに行く、奥さんはテニスに行く、娘1人はどうする、というふうになっちゃって、それぞれが別々になりますね。

これは私の経験では、昔アメリカ人が日本に住みだしたとき、今から40年くらい前ですが、その頃はアメリカは非常に部屋の数が多くて、日本は居間があって、みんなが居間に集って、何だったら兄弟は一緒に寝るという、そんなんだったんですね。

あるいは寝室が1個とか、1個半という時代だったんです。

その時代に日本に来たアメリカ人がよく言っていたのは、日本人はいいね、家族が一緒で、って言うんですよ。

そして、私のところなんかは家族がバラバラで、娘はどうの息子はどうのって言ってるんですね。

だから日本の生活はいいなって言っていました。

だからそういう、家族がバラバラになるっていうこともありますね。

毎日ごちそうを食べられる幸福

それから食事もそうですね。

食事というのは、これは昨日もちょっとテレビでお話をしたんですけど、そこにお金持ちが2人いたんですよ。

1人はこの頃高い寿司もまずい、まずいというかおいしさを感じない、感激しないというふうに言っている。

もう1人は、俺はけっこうバラエティがあるから、という話をしていたんで、僕が、実は味覚というのはときどきまずいものを食べると復活するんですよ。

フェヒナーの法則というのがありまして、というふうに説明して、えーって言ってみんなそうかと言ってましたけど、お金持ちになるといろいろ不満がたまるわけですね。

家族がバラバラになる、それからおいしいものがなくなる、それからいい車に乗りますと、前の車が軽自動車だったりすると、遅いと言って文句言ったりするわけですね。

そういうふうに不満がたまっていくんです。

だからだいたいそれが、600万円くらいで4人の生活がいいと言われております。

ところが、私はこの意見に少し違うんですね。

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