大都市周辺の宅地造成
第二はやっぱり、大都市の周りの宅地造成をしたような、なだらかな山。
これもですね削って、海に海を埋め立てて、そうしますと山がなくなり海が若干増えますからね。
その分だけ宅地も増え公園なんかも増え、そして土砂崩れの危険も防げると、まぁこういうふうになりますね。
こういった自然の人間に対していい、人間にも自然にもいい改革っていうのはできるんですよ、人間はできるんですね。
これはもう、今例えば東京都っての見ますとね、ほとんど全部をコンクリで固めているわけですから、ものすごい自然の変化なんですよ、それしかも悪い方向なんですね。
ですから、私たちがもうすでに自然の変化っていうのはいくらでもしているんです。
ただそれが、経済的な合理性があるとかなんとか言ってごまかしてるだけなんですね。
ですから、今後はもう一歩先に進んでですね、よくよく環境との調和を考えた国土の改変。
つまり現在の天井画なんかもそうですが、東京の舗装だとか、もう全てですね自然の改変なんです。
それは悪い方向に今まで進んでるんですけども、それはやっぱりそれこそ環境運動の成果としてですね山を削るということに踏み込む必要があるって、いうのが私の一つのあの考えなんですね。
日本が抱える専門家制度の問題
もう一つがですね、専門家制度なんですよ、これはもう私も30年前くらいから言っててですね。
実はですね、今度土砂崩れが起こりますでしょ。
したらですね、誰に責任を求める、責任を求めるっていうことはどういうことかっていうと前向きなことですよ、次回に起こらないようにするってことなんですよ。
そのためには、やっぱり責任を追及をしなきゃなんないんですよ。
その責任を追及する追及先はですね、造成会社の社長じゃないんですよ。
この造成を設計した技術者なんですよ。
技術者しか分かんないんですよ。
そこのところに宅地を造成して危険かどうかっていうのは。
あの能力ない人に責任を求めてもね、ただ謝るだけなんですよ。
それでみんな謝ってですね、なんか三人くらい揃ってですね、机で頭を下げればそれで満足するんですけど、それじゃあ全然良くならないんです、あれ悪い風習が出来たんですよね。
日本をぶち壊すアメリカの制度
倫理委員会みたいな変な制度がですね、アメリカから持ち込まれてもう日本非常にひどくなって災害が増えるようになったんですけども。
結局ですね責任者が誰かということをはっきりしておくってことなんですよ。
責任者は必ず多くの場合、技術系の人なんですよ。
例えば原発の事故が起こる。
その時に、考えてみるとそれまで多重防御といった電源系が第一電源から第四電源まで同じ所にあって同時に落ちると。
こんなことを設計した人は誰なんだっつったらですね、技術者がそこにでてきて、いやいやこれはこういう理由なんだということをきちっと言うと。
それをみんなで評価するってシステムになんないとですね、ダメなんですよ。
ですから、今度は宅地造成の時に宅地造成の図面を引いた技術者なんですよ。
原子力技術士が存在しない問題点
この制度をですね、私、実は原子力で一回作ったんですよ一生懸命。
原子力技術師ってのを作ってなかったんですね。
それで僕はですね、原子力発電所が事故が起こるたびに、小さい事故はいくらでもありましたけどね。
出てくるのが社長とか、広報担当取締役なんかがでてきて謝ると、どうにもなんないと。
どんどんどんどん原子力発電所が危なくなる。
だからその例えばポンプを設計した人がポンプがトラブった場合、ポンプの設計した人爆発したら弁等を設計した人。
まぁそういうですね、技術者が図面にサインをしてくれと、武田邦彦とサインしてくれと。
じゃあ事故が起こったらその図面にサインをした人がでてくる、技術者が。
そして設計当時はどう考えたか、設計と何が違うのかっていうことをちゃんと説明する。
そうじゃないから想定外とかなんか、あの災害は全部想定外ですなんて今日もなんか言ってましたけど、テレビで。
災害は全て想定外だって言うのなら、災害は防げないっていうもう非常に後退的なことになるんですよ。
そんなことは私、技術者として全く許せないんですね。
飛行機は落ちるもんだ、そんな事じゃ絶対ダメなんですよ。
飛行機を飛ばす限りは、宅地を造成する限りは、原子力発電所を建設限りは、必ずそこに技術者がいて安全だという論拠をもって設計しているはずなんですよ、それが常に表面にでること。
だから図面に必ず技術者のサインがあり、その問題がでたらその技術者がでてくるってことですよ。
そしたらね、宅地造成も非常に安全になります。
ていうのは危険な設計をする技術者はいないので、皆後ろに下がっちゃうからですよ。
今はそれがないので、誰が責任を持ってるいるか分からないので結局事故が続くと、そういうことになると私は考えています。