人間が必要だった時代から人間の必要ない時代へ
もう1つ重要なことは、明治維新まではあまり日本の人口は増えなかったんですよ。
それは産業上のこともあるけど、やっぱり子供を産む必要がなかったんですね。
むしろ子供を産んだら食い扶持に困るというような時代でしたね。
ところが明治になりまして外国との戦いがどんどん続きますと、やっぱり人間がいるんですよね。
そしてそういう必要性からどんどんどんどん人口が増えてきたわけです。
それが最近人口が減少しているのは当然で、戦争が終わり、人間というものの数の必要性がなくなったわけですね。
こういった集団の要求というのは、個人の性欲に大きく影響するというのは、動物界の常識であります。
したがって、人間も日本人も、人間が必要だった時代から人間の必要ない時代に変わっていく、そうすると男性の性欲はますます低下しますね。
だからそういう状態にあるわけです。
しかしやっぱり家庭というのは、1人か2人の子供がいて、2人か3人と言ったほうがいいでしょうか、
子供がいて、夫婦が愛し合って、どなり合うことなく、優しい言葉をかけ合って、楽しく毎日笑顔で生活するという方向に、お互いに努力して向かっていくということが必要なわけですね。
科学的に見た男と女の役割
男の場合は一生懸命外で働いたりする男が多いんですけれども、それであんまり文句も言わなかったりするわけですが、その代わりちょっと無口で、男性が無口でぶっきらぼうに言うというのは、男性の欠点と言えば欠点なんですけども、男性が外で文句なく働いてくるというのには必要な性質なんですね。
一方母親が、一生懸命喋ったり愚痴を言ったりするのは、今度子供を育てるとか、私生活をうまくいかせるために大切なんですね。
やっぱり夫婦の話し合いというのは、主導権はやっぱり主婦の方にあるんですね、妻の方に。
私は妻が自分のコミュニケーションの力を活かして、コミュニケーションを含めて夫婦が円満に、かつ毎日明るく楽しくやるという方向に行かなきゃいけないんじゃないかと思うんですね。
今の夫婦を見ていると、これは離婚するか2人目の子供が生まれないよというくらい、妻の方がコミュニケーション力、夫より優れたコミュニケーション力を、しゃべる力といいますか、それを悪い側に使っているように感じられます。
やっぱり日本は、多くの人が2人の子供を持って、幸福に生活することが、日本人全体としても望ましいんではないかと思っています。