天皇陛下のご譲位の決定
天皇陛下のご退位の希望について、これが国会でまた専門家の委員会というので検討されまして、一応ご退位、ご譲位と言いますか、それが可能な法律がこの国会で通るという状態になって参りました。
このことに対して、有識者の委員会での発言について、いろいろ天皇陛下からもお心と違うという、ご意見と違うというのも宮内庁から漏れ、伝わってくるようになりました。
例えば、公務が多すぎるんではないか、天皇はお祈りが主たる役目だから、公務がお忙しいということはあまり理由にならないんじゃないかというような意見も出たということですね。
これについてはいろいろな考え方があるわけですね。
宮内庁がリークした極めて大きな問題
天皇陛下というのは象徴で、かつ政治的な意味も持っておりません。
日本国統合の象徴であるということなので、公務というのが本当に存在するのかということは、この意見の中で議論しなきゃいけないことでありまして、その議論が天皇のご意志と沿ってないかもしれません。
もしも自分の発言が天皇のご意志と沿っていたらいけないと考えるならば、天皇陛下のことは一切議論ができなくなりますので、その意味では宮内庁の発表、発表というか漏れさせた、リークは、きわめて大きな問題だろうと私は思います。
天皇はお祈りだけしていればいいという言い方も、どういう言い方をされたかは別ですけれども、これもある意味で真実なんです。
日本が奇跡的な国である理由
日本は、天皇陛下がおられたということが非常によかったわけですね。
万国、世界の各国の中で、ただ唯一日本だけが、本当に奇跡的なんですが、約2000年間、ひとつの国としてまとまっていたというのが、多くの国民に幸せをもたらしたわけです。
例えば元寇で元が来た時も、一致して戦うことができたし、それから明治以来白人が最後の有色人種の独立国としての日本を滅ぼそうとしたときにも、一致団結して頑張ったと、
最後はアメリカに一部負けましたけれども、大東亜戦争の時も、イギリス、オランダ、フランス、ドイツっていうようなところをやっつけて、ドイツは第一次世界大戦ですが、ほぼ独立を保ったということは、やはり天皇陛下とは無縁ではないんですね。
日本に奴隷制が無かった理由
それからもう1つは、やっぱり日本に奴隷制がなかったということですね。
日本には現実的には、天皇陛下という階級と、庶民という階級の2つがありまして、庶民の中には職業的な階級、例えば江戸時代の士農工商というのがありましたが、これはいわゆる世界で言う階級とちょっと違うんですね。
世界で言う階級というのは、乗り越えられない階級なんですけれども、典型的にはインドのカースト制度みたいなものですが、バラモンの階級に生まれた人はバラモンであって、下の方の階級に生まれた人が、能力があるから上に行けるということではないんですよね。
ですから日本の、例えば豊臣秀吉に代表されるような、お百姓さんから関白になるなんていうことは全然、本当の身分制があればできないことなんですね。
これはやっぱり天皇陛下という圧倒的な権威があって、日本人全員が天皇陛下のいわば子供であるということから、例えば徳川家と豊臣家が戦って、徳川家が豊臣家を滅ぼしても、豊臣の居城にいた大阪の商人は、奴隷として江戸にしょっ引かれたわけじゃないんですね。
こんなことですと、本来は戦争の意味がないじゃないかと、他国の人は言うんですけど、日本ならではのことなわけですね。
ですから、天皇陛下がおられて、国が1つであった、争いごとも本当の争いごとではなくて、上の方の勢力争いだったとか、奴隷制度がなかったとか、近代日本が世界の有色人種で日本だけが独立していたとか、そういうことは全てやっぱりある程度天皇陛下のご意志というか、天皇陛下というものがおられたからですね。
天皇陛下は男系男子が相伝する理由
ただ、天皇陛下というのはどういう形でおられたかと言うと、男系男子という特殊な相伝関係を作ったわけですね。
例えば、男系男子というのは、Y遺伝子だけが親から子供に変わらないで伝わるわけですね。
男の子だけですけど。
女の子の遺伝子は融通性が高まる、女の子の遺伝子の方が優れてるんですけど、両親からいいところをもらう。
ところが男の子のY遺伝子だけは、親父のY遺伝子をそのままもらうから、改善されないんですよね。
しかしその代わり、そのY遺伝子というのがずっとつながっていますから、現在の天皇のY遺伝子は、神武天皇のY遺伝子と同じという、そういう特殊な状態を作るわけですね。
それで権威を持つわけです。
権威と権力は全く違う
権威というのは権力とは違うんですね。
例えば、権力というのは力があるものが支配するわけですから、例えば最近ですと、民主党が政権を取れば、鳩山さんが1番上になったり、菅さんが1番上になったりするんですけど、それは権力なんですね。
ところが権威というのはそうじゃなくて、その人が何かあなたをこういう役につけますよと言ったら、それをみんなが認めるというような意味での権威なんですね。
だから各国とも、大統領というのが必要だということになりますね。
それから中国ですと、昔は天子、今では主席とか、権力と権威が一緒になっちゃうと非常に大変なんですね。
権威と権力が一致し大量虐殺する共産主義国
例えば共産国なんかは権威と権力が一緒ですから、だから大量殺人が行われたりするわけですね。
権威というのは、いわば神様みたいな絶対的なものですから、反抗できないわけですよ。
だから権力を持った人が権威を持つと、大変なんですね。
日本で、人権という言葉をいう人って、偏っています。平和の船が、行くのが共産主義国だったり、沖縄やアイヌと連動する活動家の中心が外国籍だったり、日本政府の人権批判に特化し、中国に対しては迎合して何も言わないとか、海外から反日意見があるとよく考えずにそうだそうだという人たち、大学で、政権批判の講義に特化したり、学生を基地反対運動に連れていく教授、韓国のキリスト教と親交のある高校の先生による韓国への修学旅行推進。会員全員の総意を確認しないといけないとわかっているにあえてそれをやらない日弁連トップ、いつまでたっても慰安婦のオーラルヒストリーを検証しない学者。
普通に人権問題に取り組んでいる人って、どれだけいるでしょうか。生活に困窮した慰安婦の生活を支援し、亡くなった方の葬儀をあげるなど、慰安婦問題でも、事実を確認しない政治利用専門の人権屋と、一線を画した人が以前はいたように思います。
天皇家の人は大変ですが、その公務は、日本のためにとても役にたっています。旧宮家解体はGHQがしたこと、宮家の復活は、そんなに特別なことではないし、皇族がもう少しいて、
公務を分担していただくことは、よいことだと思います。反対する理由は、特にないはずです。皇族が女系天皇を認めてとは、いっていません。子育てしているお母さんをどんどん支援してほしいのに、差別だとそれに反対しているのが人権屋です。