日本人の給料を倍増する方法!日本人の極度の節約思想とデフレの関係性!武田邦彦

給料アップに必要な消費と借金

要するに、消費と借金なんですね。

これがやっぱり給料を倍にする条件で、それをやれば給料が倍になるかどうかは、生産力があってお金があるかですから、全部の条件が日本はそろっている、つまり現在我々は、お金持ちになろうと思ったらなれるという状態にあるんですよ、実は。

ところが、それが今できていないわけですよ。

それでだんだん所得が減って、所得がだいたい400万くらいが平均で、年間で300万くらいの人が山ほどいると。

どうしてそんなことになっちゃうのと言うと、理由があるんですね。

何で我々がそんなに貧乏なのかと。

日本人がどんどん貧乏になった理由

貧乏な理由というのは何かと言うと、まずはゴミを減らそうとしてるんですよ。

これが1番の問題ですね。

ゴミを減らすということは買うことをやめるということなんですよ。

そんなこと言ったって、買ったってゴミが出ない方法があるなんてケチなことをいう人がいるんですけど、絶対にそんなことありません。

それは物質不滅の法則というのがありますから、ですから使えばゴミになるんで、そのゴミの形が空気中に散らばってしまって、空気を汚して、それを一生懸命回収したりするということもありますし、

川に流しちゃえば川が汚れるから、それを浚渫してきれいにしなければならないとあるんですけれども、それは他人がやるからいいやって、そういうのじゃないんですね。

要するに、ゴミを減らそうとすれば買う量が減りますから、買う量が減れば豊かさがなくなり、工場もいらなくなり、経済も縮小します。

ですからこれはダメですね。

資本主義と合わない貯金好きな日本人

もう1つは、借金より貯金をしようとすると、これダメなんですよ。

これは、長らく日本が資本主義じゃなかったですよね、徳川時代とか。

これ資本主義じゃないんですよ。

資本主義じゃないときは貯金でいいんですけれども、資本主義の社会は、貯金より借金が大切なんですよ。

ところが小学校の先生は、まだ江戸時代くらいにいまして、それで貯金しろ貯金しろと、貯金が大切だ、節約が大切だっておっしゃるわけでね。

みんなもそう思っちゃってるわけですよ。

特に女の人なんか、節約と貯金が好きな人が多いんですよね。

だけども、我々が資本主義社会を選択する限り、これはどういう社会を選択したっていいんですよ。

資本主義を採用したら貯金は悪である

共産主義社会とか、封建主義社会とか、お殿様の社会とか、やってもいいんですよ。

だけども資本主義社会を採用したら、貯金は悪である、借金が善であるということにならないと、資本主義社会って成り立っていかないんですよ。

ところが、今までそういうことをあまり意識せずにやってきたのは、日本人が貧乏だったから、少しでもテレビを買いたい、車を買いたいとやっていたので、貯金する暇がなかったんですよね。

どんどんどんどんテレビを買い車を買っている間に、日本経済が非常に大きく成長して、我々が豊かになったわけですね。

給料が倍になったわけですね。

ですから、給料を倍にするためには、欲しいものを買わなきゃいけないんですよ。

現在だったらもう少し大きい家、子供がひかれるようなことのない道路、そういうものをどんどん作って、そして教育施設もよくしてやって行かなきゃいけないんだけど、それ貯金のほうがいいと思ってるんですよ。

これはこのブログの経済のところで1回やりましたけど、借金が善良であって、貯金は悪なんですよ。

この資本主義社会ではですね。

ですから、そこはもうはっきりと分からなきゃいけないですね。

稼いだお金はどこかにしまい込む日本人

ですから、稼いだお金をどこかにしまい込むんですよね、今の日本人は。

稼いだお金はどんどんどんどん使わなきゃいけないので、稼いだお金を使って貯金よりか借金をして、ゴミを増やしていく、こんなことを言っていると、これを聞いている人も何武田言ってるんだって言うんですけど、資本主義社会というのはそういう仕組みを持っているんですね。

もしも日本人がそういうことをすれば、前回も説明しましたように生産力があり、それから日本はお金がありますから、みなさんの給料はすぐ2倍になることができるんだけど、

それを阻害しているのは、ゴミを減らそうとしたり、貯金しようとしたり、稼いだお金をどこかにしまい込んだりしようとしているからダメなんですよね。

日本政府が進める格差社会

もう1つ大きな問題は、格差ですよね。

社長は1億円、社員は400万円という、この大きな格差がやっぱりダメなんですね。

人間というのは、使う人が、社長1人がいくら使ってもダメなんですよ。

やっぱり多くの人が使わなきゃいけないんですね。

ということは、社長3000万円、社員1000万円くらいになると、これは社会が明るくなって、みんなもお金を使う気になるんですね。

この前私どこかの本を読んでいましたら、ある経済学者が、こういう民主主義でみんなが投票するのに、何でこんなに社会格差が広いのを認めているんだろうかって言っていましたね。

確かに私もそうなんですよ。

メディアが嘘つきだと知らない日本人

選挙があるんですから、現在の政党なんか選んじゃいけないんですよ、だって現在の政党っていうのはみんな社長1億円、社員400万円なんですから。

民主党もそうですよ。

それはどうしてそれが分からないのかということになりますと、それは政府、経済専門家、メディアの人たちが、こう言っちゃ悪いんですけど、嘘をつくからなんですね。

本人たちは嘘と思っていないんですよ。

メディアに庶民の気持ちは一切分からない理由

国のためと思ったりしているときがあるんですが、実はそういう人達の平均給与って、1650万円くらいなんですね。

年収が1650万円の人が、社員の400万円の給料を上げようと思いませんよ。

だって自分が1650万円の平均給料を取れるということは、結局多くの人が400万で我慢するから取れるんですよね。

現在の日本の実力ですと、だいたい社長が3000万、一般社員が800万から1000万円くらいと言うところですね。

それ以上はちょっと上げられないと思うんですね。

自分の事しか考えない日本の政治家

そのくらいになったら、ちょうどいいんで、そういうことをする政治家に投票するべきなんですよ。

だけど今の政治家は全部自分のことしか考えてませんから、例えば衆議院議員ですと、1年の歳費が4000万円。それにいろいろな調査費なんかで4000万円、約1億円の収入があるんですね。

参議院議員は働かなくても年収5000万円

だから参議院議員なんて笑いが止まらないと。

6年間参議院議員に当選すれば、参議院議員はちょっと地味ですけど、だいたい年収5000万になるんですよ。

だから年収5000万の国会議員が、わざわざ400万円の社員の待遇を良くしようとしないんで、それで嘘を言うわけです。

野田佳彦が嘘つきな理由

その典型的なのが、民主党の野田元首相でしたね。

選挙に当選するときは増税なんか絶対しないと、口で言ったものでも政治家は守るけど物に書いたものは守ると言っていたのに、首相になったら増税したと。

本人は衆議院議員ですから、ものすごい膨大なお金をもらってるということですよね。

だから、この、給与とか貯金は、本当に3000万円すぐに増えるし、給料も、2倍にできる。

日本に住んでる、国民のほうは、ゴミを減らしたり、貯金をしたり、稼いだお金をどこかにしまいこんでるんで、ダメと。

政治家やメディアが庶民の味方という嘘

それから格差も少なくなきゃいけないのに、社長1億円、社員400万円というのを、1650万円の平均収入を持っているいろんな専門家とかメディアが、それをはっきり言わないということで、実は我々の給料は本来2倍になるのに、現在のままということですね。

私がこう言いますと、武田が嘘をついているとこうなるんですよね。

だから矛先が違いますよと言っているわけですね。

矛先が間違っているんじゃないですかと。

やっぱり、我々は豊かな生活をし、のんびりとした自然と親しく交わるような、家族で楽しく過ごすような、そういう生活をしたほうが人生はいいと思うんですよね。

それがそういう生活をしないということは、誰かに騙されていると、それだけの力があるわけだから、給料は増えるんですね。

この話を1番最初にしたときに、私の近い人でまぁまぁ見識のある人が、武田先生そんなことありませんよ、給料を2倍にしようと思ったらなるなんてことありませんよと言うから、ちゃんと説明して理解してもらいましたけど、

あまりに先入観が植え付けられているので、江戸時代にいる人に説明しているような感じなんですよ。

ですからやっぱりそれは社会体制にも合いませんので、なかなか難しいということですね。

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