企業の内部留保が日本の景気を悪くする
そういう意味では内部留保をする、内部留保が大きくなってきたということは景気が悪くなってきた、景気が悪くなってきて企業が自らのリスクで世の中に価値のある製品を出さない、世の中で価値があると認められる製品を出さないので、危ないので、銀行からお金を借りて工場を作れない。
つまり、銀行から100億借りて工場を作って、これは絶対にすばらしい製品だから200億の利益が上がるって言うんだったら簡単に100億借りれるわけなんですけれども、
現在では国民が節約していることもあって、企業も銀行から金を借りない、銀行からお金を借りないと経済が拡大しない、つまりお金が増えない。
日本がデフレ脱却できない理由
もしそれを内部留保でやってしまうと、100億円の内部留保、自分のお金でそれを払って、100億円売り上げを上げて、その利益で穴埋めをするとどういうことになるかと言うと、物だけ増えて、100億円分の物だけ増えて、日本にあるお金全体が変わらないのでデフレになると、こういうことですね。
デフレはそれほど悪くないんですが、全部の会社が借金をせずに、自己資金でやっちゃったら、物だけどんどんどんどん増えて、お金の総量が変わらないので、回転数が変わらなければデフレになってしまうということですよね。
ですから企業も内部留保をそんなに厚く持たないようにして、もっと真剣に経営をして、そして世の中に役立つものを継続的に出して行くということをすることが非常に大切だろうと私は思いますね。
日本政府は国民に早急に金を返せ
いずれにしても、ここではちょっと話がズレましたけれども、国民が今まで働いて貯まったお金、バブルのお金とかリーマンショックというのは、本当は形式的であって、実質的には国民が働いているわけですから、少しずつ少しずついろんな形でいろんなところに貯まっている、
それが実は3000万になっちゃったんだと、これはやっぱり制度上問題で、早期にこれを国民に返して、国民はそれによって住宅を作ったり自動車を買ったり遊びに行ったりして、大いに人生をエンジョイするのに使うのが適当であるというのが、このシリーズの全般の回答ということになります。
ここで50兆100兆のお金の計算がダブルカウントになっているとか間違いだということは、ぜひ、言いたくてもちょっと控えていただいて、
大枠として我々はどうするべきか、働いている人が働いた成果をもらえるためにはどうしたらいいかということの方に考えを進めていただくと、非常に前進できるというように思います。