癌が非常に厄介な理由
まあ癌も実はもちろん同じなんですが、癌だけはちょっと厄介なのはですね、これも非常に簡単に言いますと。
癌細胞っていうのは外来物じゃないんですよね、自分の体ん中にある細胞なんですよ。
ですから免疫が効きにくいですね、もちろん癌に対して免疫をで戦おうっていう丸山ワクチンなんていう割合効くとか効かないとか、ずいぶん言われたものがあるんですが、
ワクチンってだいたいそうなんですけどね。
本庶佑先生の研究の成果
えっとその、まあ今度の例えば本庶先生のご研究の一端を言えばですね、免疫細胞は癌細胞を攻撃しようするんですよ。
こいつはやっぱりおかしいと、言ってT細胞っていうのがですね攻撃を仕掛けるんですよ、そうするとですね癌細胞の方がですね、待ってくれ待ってくれ、
俺は友軍だよと日本軍だよというわけですよ。
日本軍が攻撃し始めると、俺日本軍だ外国の軍隊じゃないよって旗上げるわけで、旗がPD1とか言ったかななんか名前がついてる物質なんですけどね。
それが出てくるので、T細胞は攻撃を止めちゃうんですよ、あそうかこれ変に思うけどこれ自分と同じ同類かと思って外来物じゃないんだなと止めてしまう。
この止めてしまうこのこと自身を止めてですね、いやいややっぱり癌細胞は異物だよって言ってT細胞に免疫細胞に頑張ってもらうっていうのが、まあ基本的な思想ですから。
癌の治療としては、もちろんもっとも素晴らしい方法なんですよ。
だけども、まあ具体的にそのそういった物質が見つからなかったりなんかしたらダメなんですが、現実に見つけられてまあそれを薬まで持っていかれたわけすからね。
大変な業績であるというふうに思うんですね。
まあこの機会に、一つは癌の治療がですねそういう免疫系の治療に移行できれば、それはそれが一番いいということがまず一つ。
西洋医学の欠点 ステロイド
それから西洋医学の欠点である、免疫系を重視せずですね、むしろ免疫系をやっつけるよインターフェロンなんかもそうなんです、副腎必須系ホルモンなんでもっとそうなんです、
ステロイド系ですね。
こう言ったその、免疫系を壊すような治療方法が後退してですね、人間の免疫系でやっぱり病気を治す方向に行ってもらいたいと思いますので、まあ癌の治療ばかりでなく、
この本庶先生の受賞を機にですね、医学者の方もかなり考えて対処療法的でまあ副腎必須ホルモンとかステロイドに、まあ同じステロイドですけど。
ステロイド系に頼ることなくですね、やっぱり人間を健康に持っていくというような方向に研究をが進んできたらいいなと思います。
本庶佑先生の治療法で癌が治るのは2~3割
それからもう一つは、本庶先生がノーベル賞を取られたんで早とちりする人はですね、これで癌が全部治ると思ったら2~3割しか治んないよっていうんで、
がっかりする人がいるんですが。
これこそがまた一つ、大きな示唆を与えているんですね。
人間っていうのは多様性があって、エイズでもかかんない人もいるんですよ、もちろん。
それからその、本庶先生の薬でも治らない人いるんですよ、これが人間の持つ多様性っていうもんで。
まあ1割2割ぐらいは、ある薬が効いても他の人はあまり効かないっていうことがあるんですね。
それからまた、逆に1割2割の大きな打撃を与えるっていう場合もあるんですよ。
だから副作用がいろいろ複雑だったりするんですね。
人間の多様性を無視する西洋医学の問題点
ところが例えば、血圧なんかは130だとかいうふうに一定の基準を置いちゃうと。
コレステロールは200ミリだと、一体これなんだと僕いつも言ってるわけですね。
タバコを吸っちゃいけない、いやいやタバコを吸って肺がんになる人も100人に1人くらいはおられるってことなんですよ。
血圧が低くなきゃいけない人も、おられる確かに。
だけど血圧が高い方がいい人もいる、コレステロールももちろんそう。
だから、人間の多様性を認めた医療というものに進んでもらいたいと思うんですね。
まあ、まとめれば本庶先生の業績は癌自体を免疫系で制圧する可能性が出てきた事。
二つ目は西洋医学全体、近代医学全体がですねもっと免疫系を重視した治療方法に変わってほしいこと。
3番目がまあ、血圧の問題なんかに見られるタバコの問題なんかに見られる画一的な医療ではなくて、個性に応じた医療に変わってもらいたいと。
この3つが私は大変に今度ノーベル賞が夢を持ってるという原因だろうかと思います。