アメリカが握った世界の覇権
多くの人はアメリカ合衆国は強いから、アメリカ大陸の中南米はしょうがないなと思っているわけですが、
そんなことを言ったら中国がアジアの諸国、日本だとか朝鮮とか、ベトナムにも中国は侵略しましたが、チベット、ウイグル、といったところをちょうどアメリカがやったように、アメリカが中南米にやったように考えれば、私はそういう意見ではないですけど、当然だともいえるわけですね。
それからさらにCIA、アメリカ中央情報局、それからそれの外郭団体である経済的な侵略をするヒットマンというグループとか、さらにはジャッカルという暗殺部隊も揃えておりまして、そしてアフリカも含めて全世界的にアメリカの覇権というものを主張したわけです。
アメリカがなぜか嫌われない理由
ただアメリカもイギリスもそうですが、常に正義を振りかざす姿勢と、それから現在の中国のように暴力的ではないんですよね。
やっぱり理屈を通してやるということで、印象が緩和される。
それから、アメリカ人は何となく陽気である。
それからなんか格好がいい。
それからスポーツもベースボール、野球も強いし、アメリカンフットボールなんかもなかなかいいものだし、それからバスケットボールなんかも非常に有名な選手を出すというように、なかなかバランスがとれているという面もあるんですね。
それから我々が今使っているもの、例えば飛行機、自動車、ヘリコプター、パソコン、スマホ、家電製品ではテレビ、冷蔵庫、洗濯機、全てほとんどアメリカが作ったものなんですね。
アメリカが20世紀にT型フォードを作り、それから原子力発電所もGMとウェスティングハウスですからアメリカですし、飛行機もダグラス、ロッキード、ボーイングというふうにアメリカですし、我々の生活のほとんどがアメリカに依存しているわけですね。
中国が世界から嫌われる理由
そういうこともありまして、中国とかロシアは確かに軍事力とかそういうのは強くても、スポーツの香り、文化の香り、それから工業の香りというのはあまりないんですね。
どちらかと言うと、中国ですと印象が悪いのは、居丈高なんだけれども嘘もつくし、アメリカも嘘をつくんだけど嘘のつき方が露骨だし、と言ったほうがいいんですかね、それから中国製の尊敬すべきものというものが出ない。
昔の中国でしたら、文字を作るとか、印刷方法を作るとか、漢詩があるとか、文化的な香りがあったんですけど、今はないものですから、そういうものを総合して見たときに、私たちは、アメリカは非常にいいと。
だけど、ロシアはどうも侵略的だと。
中国はどうも威張ってばっかりいる、というような感じがするんですね。
例えばアジアの盟主、アジアを代表して中国というのがあると、中国は盛んに言っているわけですね。
一帯一路もそうなんですが、そういったことを言う割には、アジアの国を保護したりしないんですね。
むしろアジアの国を痛めつけるという側に、中国は立つわけですね。
自分たちが大きな国なんだから、周辺の国が、例えばアメリカとかフランスとかイギリスなんかにやられたら、アジアの国の方を助けたらいいんだけれども、中国は常に有色人種、自分たちと同じアジア民族を痛めつけるという傾向がありまして、
そういった点でも、アメリカと違って悪い印象があるということは確かなんです。
ただ、私がここで整理したのは、アメリカは正しい、中国は間違っているという人が日本にはすごく多いんですけれども、本当にそうですかというのが、私の問いかけでもあるわけです。