1991年 ソ連崩壊
これはソ連が8年後に崩壊します。
1991年にソ連が崩壊しまして、そしてこの8年間、アメリカは何をやってきたかと言うと、リーガン演説以後、ソ連を崩壊させるべく、ものすごい厳しい制限をソ連に課するわけですね。
ソ連はもともと内部体制がガタガタですから、アメリカの情報は入ってくるわ、生活は悪くなるわ、国際的な力は弱まるということで、ついにそれに持ちこたえられなくなって、8年後にソ連は崩壊します。
1991年のソ連の崩壊の前に、1989年にはイランでホメイニー師が死亡し、天安門事件が起き、ベルリンの壁が崩壊し、さらにはルーマニアでチャウセスク大統領が殺されるというような前段階もありましたが、
いずれにしてもこれは必然的なものでありまして、共産主義国家という間違った体制が崩壊しつつあるときに、さらにアメリカに打撃を与えられて、本当に崩壊してしまったということでありますが、
力を付けた中国とアメリカの対決の開始
それ以降1回多極化した後、世界は徐々に力をつけてきた中国とアメリカとの対決へと移ってくるわけであります。
そして35年後、その米中対決というのが非常に表面化しまして、それが2018年のペンス演説につながるわけですね。
ペンス演説については、これは現在の私たちに直接関係があるので、もう1回くらいペンス演説そのものの内容についてよく整理をして、慎重に考えなければいけないわけですが、基本的に言えば、何だ、中国は何をやっているんだと。
アメリカは中国をずっと肩入れしてきた、それはそうですね、日本と中国が戦っている時には、蒋ルートと言って、蒋介石をものすごい努力をしてアメリカは中国を支えてきた。
だいたいその後もニクソンの北京訪問の時のように、どちらかというとアメリカは親中政策、反日政策を言うのをとってきたわけですが、それなのになんだ最近のことは、南シナ海の航行権の問題にしろ、貿易の問題にしろ、私的所有権の侵害にしろひどいじゃないかということをペンス演説がいたしました。
この大きな演説が今後どういう影響を与えるのか、何が世界が激変するのかということを少し考えてみたいと思います。
日本人がやられるイギリスやアメリカの暴虐さ
チャーチルの鉄のカーテン演説とか、それからレーガン大統領の悪の帝国、そして今度のペンス副大統領の中国の非難の演説というように並べますと、この1つ前に並べたんですが、共産国が悪い国だというふうに思いがちなんですが、
実は我々はアングロサクソン、イギリスとかアメリカの暴虐さ、それを隠す言論のうまさというものに、時としてすっかりやられるわけですね。
アメリカという国は、我々はアメリカが好きなんですけれども、中国とかが嫌いなんですが、我々の好き嫌いを超えて、ちょっとどうかなと思うところが山ほどあるんですね。
私はアメリカ嫌いですから、とか言うんですけれども、私もアメリカそんなに嫌いじゃないですけど、アメリカ嫌いですけどと言わないと、アメリカがしていることと私が言っていることが合わないからなんですね。
アメリカ建国の残虐な歴史
アメリカという国は、イギリスからの移民が18世紀の末に建国して、1776年でしたかね、アメリカが建国されたのは。
そういう年号を詳しく覚える必要はないんですが、おおよそ1800年くらいに、アメリカは13州で東部に国を作り、それから幌馬車で西部へ西部へ行って、インディアンを全部殺し、メキシコの領土だったテキサスをとり、
それからカリフォルニアまで行って、暴虐の限りを果たして、インディアンはほとんど、何百万人と殺し、それからアメリカのバイソン、水牛みたいなものなんですが、バッファローですね、それを殺し、一時はほとんど絶滅に追い込み、そしてカリフォルニアまでとったわけですね。
そして現在のアメリカ合衆国ができたわけです。
米国が開始した世界侵略の歴史
それでもとどまらずに、だいたい1900年には、太平洋に進出し、ハワイを侵略し、アラスカをロシアから買い、フィリピンをスペインからとった。
グアム島とかサイパンとかいうのも、全部その時期にとったわけですね。
アメリカが行った日本侵略
さらにその侵略は止まらずに、日本人は日本が攻撃したというんですけど、日本はアメリカを攻撃したことなんかないんです。
締め付けられてやむを得ず反撃したところはあったんですが、1950年、詳しく言えば1941年なんですが、日本との戦争を行って日本を侵略し、さらに朝鮮で朝鮮戦争をやるんですね。
アメリカの残虐さは日本の比ではない
つまりアメリカは、ハワイの王族も行方不明なんですけれども、そういうふうにして、それからフィリピンを植民地にして、ものすごく残虐なことをやっているんですね。
ある島で、アメリカ人が襲われたら、その島のフィリピン人を全員虐殺するというようなこともやってるんですね。
よくそういう歴史を知らない日本の方が、日本人が、日本軍がやったことは残虐だというんですけど、そんなものじゃないんです、桁が。
それでさらに西の方に侵略して、ベトナムを侵略しそこなったんですけど侵略し、アフガニスタンに行き、イラクを攻撃し、イランを占領し、そしてオレンジ革命なんかを通じて、さらに西の方に行くんですね。
イラク侵略、イラク戦争が2003年ですから、こうやって整理すると1850年に一応アメリカというのは完成した後、50年ごとにハワイを侵略し、日本を侵略し、イラクを侵略し、やっていったわけですね。
しかし、やっぱりちょっとやり過ぎなわけですよ。
これだけではなくて、アメリカの悪行というのを言えば、これはソ連とか中国の悪行より、はるかに今のところは激しいんですね。
例えばアメリカは、中東、グアテマラとかホンジュラスとか、そういう国をほとんど自分たちの奴隷の国のように扱いました。
工作員を出して、必要とあらばそこの大統領とか、そういう人を殺すということまでやったわけですね。
南アメリカもそうです。