多極化とグローバリゼーション
よく今まで多極化するとかグローバリゼーションが進むと言ったり、しばらく経つと、グローバリゼーションじゃなくて国への回帰だとか言ってるので、本当にあてにならないんですが、実は全体を見ると、それほどおかしいことはないんです。
ヨーロッパの地盤は沈下している
まず1つは、ヨーロッパの地盤が沈下しているということですね。
本当に沈下していて、ヨーロッパというのはもともとなんで繁栄したかと言いますと、今から500年くらい前から、アジア、アフリカ諸国を植民地にして、自分たちは働かずに植民地のあがりで生活していたわけですね。
日本のせいで植民地を失ったヨーロッパ
それが日本が戦争をしたおかげ、本当にそうなんですけど、日本が戦争をしたおかげで、植民地をみんな失って、日本というのは本当に素晴らしいことをしたんですけど、アジア、アフリカ諸国が全部独立しました。
それによって、ヨーロッパは生活ができなくなりました。
日本の発展を阻害するヨーロッパの戦略
その点で、私の見解ではこの温暖化騒動というのは、ヨーロッパがアジア、アフリカ諸国の発展を阻害しようとしているというのが僕の見解なんですが、そういうところからきているんですね。
アメリカが中東から後退した意味
それから中東からアメリカが後退しました。
これは、アメリカの西進が止まって、イラクから兵を引き上げたのがオバマ大統領、それからシリアから兵を引き上げるのがトランプ大統領ということで、どんどんどんどん後退していくでしょう。
アメリカはフィリピン、韓国、日本からも撤退する
それはやがてアメリカが、フィリピンからは1990年の1回撤退したんですが、おそらくフィリピン、韓国、日本からも軍を引くはずですね。
同盟関係は結ばれるでしょうけど、引くでしょう。
多極化する世界
そしたらアメリカが後退するから世界は多極化すると言うけれど、じゃあ多極化するのはどこですかと言うと、アメリカと中国とロシア、とまず言いますね。
しかしロシアはこのグラフに書いていますように、あまりにGDPが少ないんですよ。
アメリカが20.20に対して、ロシアはたった1.52ですから、日本の3.5分の1。
アメリカの12分の1とかの国ですので、今のところ核兵器を持っていたり領土が広いので、ある程度の力はありますが、3極をなすというわけじゃないんですよ。
世界をなすこれからの3極
もしも3極をなすなら、アメリカ、中国、ヨーロッパと言うところですね。
ヨーロッパはドイツ、フランス、イギリス、イタリアが上位に入っていますから、これを集めればアメリカ、中国と伍する力になる、アメリカ、中国、EUというのがグループですね。
団結しない日本とアジアの弱さ
本当は日本、韓国なんていうのが力があるんですが、何しろアジアの諸国は団結しませんからね、ダメだということになるわけです。
したがって、ロシアも入った多極化というのは難しいんですね。
じゃあインド、BRICsですね、インドとかブラジルとか、そういうところはどうかと言うと、まだまだ、インドは人口が多いので上位には来てますが、力は弱いんですね。
それからブラジルとかそういう南アメリカになると、表にも出ていないというくらいですね。
やっぱり多極化するためには、多極化の極の中心になるところがGDPが大きくないと、ほとんど小さい国じゃどうにもならないわけです。
だから時間がかかります。
それから、アフリカもかなり急激には発展しておりますが、やはりそれほど大きくは発展しません。
というように、多極化というのはちょっと無理があるんですね。
日本人という概念を作れない日本の弱さ
私がここで一応米中というのを表面に出したのは、本当は米、中、日、EUなんですよ。
米、中、日本、EU。
これが最も力のある国なんですが、日本は何と言っても安部さんがちょっとそういう傾向があるんですが、日本人というのは概念を作れないんですよ。
やっぱり世界で活躍するためには、人の後をついて行くというのではダメなんですね。