日本を蝕む縦割り行政
何を言ってるかと言うと、少子化だけ議論する、電子化だけ議論する。
少子化は今度、労働省が議論する、電子化は経産省が議論する、という縦割行政で、それぞれところがそれぞれの都合のいいのを出しているんです、実は。
だからこの4つを総合的に考慮しますと、そういった国家計画はないんですけれども、計算してみると、全然問題じゃない。
むしろ、少子化しないと労働力が過大になってしまうという感じなんですね。
ですから縦割行政的に、もしくは情緒的に少子化はダメと言っているにすぎません。
年金は少子化の有無に関わらず破綻する
それから年金の問題なんですけど、年金は現在の積み立て型と付加型を合併したようなものでは、これでは少子化の有無にかかわらず破綻するわけですよ。
もしこれが破綻しないように子供を産むといったら、私の計算では2050年に4億くらいの人口にならなきゃいけないんで、そんなことはありえませんから。
これはやっぱりどうしても現在のシステムの年金制度の廃止と、生活保護の充実、つまり年齢とか性別によらないセーフティネット方式に切り替えなければ、年金というのはもともと保持できないわけですから、これも少子化の問題とは関係がありません。
少子化の問題は存在しない
ということでいずれにしても、多くの人がそう思ってると思うので、政府だけが違うふうに思っているというふうに認識してるんですが、少子化の問題というのは存在しないと思うんですよね。
ただ今までのように、産めよ増やせよ地に満ちよというのは、人口増加傾向の考え方とか、人口が増えると税金が多く取れるとか、そういうくだらない考えに基づいた野蛮な考えと言いますか、
だけど日本は生活の質が上がっていくことになるでしょうし、子供を産むということが生物学的なことが衰えるのは、やっぱり戦争がなく、人口密度がこんなに多ければ、やっぱり生活の上昇に従って子どもを産む必要がないとみんなが感じるのは、当たり前なんですね。
具体的には女性の化粧が少し薄くなったり、男性が女性化したりという個別の現象で現れるのであって、それは違うわけですね。
日本の少子化を加速させる日本の政策
だから日本の発展、考え方の変化というのから見れば、人口を少しずつ少しずつ減らして、8000万人くらいまでいくとけっこう余裕が出てくるので、また少し子供を産もうかということになって、私は1方向には減っていかないと思ってるんです。
やっぱり1億2千7百万から8千万くらいに減りますと、相当社会に余裕ができますから、そうすると今度は8千万くらいでいこうかというような気分にみんながなるので、おそらく今の人口推定よりは人口は減らないで推移するとは思いますけど、だけどそれはどっちでも大丈夫ということだろうと思います。
いずれにしても、私たち少子化とか温暖化なんかもそうなんですけど、何しろ根本の議論をしないという、そういう社会を日本に作っていくと、何にも考えないというそういう社会を作っていくということは非常に問題だろうと、私はむしろそっちの方に危機感を感じますけどね。
そう思います。