日本に生まれた特攻の歴史的な意味
さて、大きな歴史の転換点に特攻というものが出てきた。
これは、ナポレオンの近衛兵の全滅であり、日本の特攻であった。
どんなことも、歴史の転換点では、人類というのは1つの答えのように、動き、個人、その一部を犠牲にしておさまるという、そういう経過をたどるんだということを、前回お話をいたしました。
日本の常識は世界の非常識
ところで、この反日の原因の1つとして、日本という国がやったことがあまりに非常識なので、通常でも言葉がないと言いますか、それを日本がやったことに関する適当な用語がないんですね。
例えば、日本は戦争に負けたと、こう言いますけれども、戦争に負けるということは、相手が勝手にするということですよね。
負けた方はもう黙ってしまう。
したがって、相手の戦争の目的が達成されるということを意味しているわけですね。
それでは、第二次世界大戦、特にドイツは白人同士の争いでしたが、イタリアは戦争をしていないので、すぐ負けましたから、日本の第二次世界大戦、つまりヨーロッパ側の戦争ではなくて、アジア太平洋側の戦いというのは、最終的に何と何の戦いだったかと言いますと、
アジア太平洋側の最終的な戦いの意味
この図に、小さい三角形の帽子みたいなのを書いているわけですが、最初紀元前1000年に鉄器が使われるようになったというふうに、この前どこかの本に書いたら、先生それは1400年の間違いじゃないですか、というのが来たわけですね。
これなかなか難しい問題なんですね。
農業器具の進化が変えた世界
というのは、ヒッタイトが鉄器を作り出したのは、確かに紀元前1400年くらいなんですね。
そして、鉄をある程度溶かすことができるようになったので、世界史なんかですと、鉄器の使用始めというのはだいたい紀元前1400年くらい、
そのあとにヒッタイトが鉄器を武器に使って活動しますので、特にオリエント史なんかでは重要なんですが、しかしその当時、世界のもう片方の中国は、青銅器をしばらく使っておりまして、鉄器になったのはだいたい紀元前700年くらいですね。
ですから、ユーラシア大陸に注目しますと、だいたい鉄器というのは、武器とか農具に使われ始めたのは、およそ紀元前1000年というふうに私が言っているわけですが、
そういうふうにいるとすぐバッシングが来るというのが日本人の特徴で、相手は常にバカだと思うんでしょうね。
それから、アフリカ、オセアニア、南北アメリカ、こういうところを見れば、それはずっとずっと鉄器は遅くなるわけで、鉄器が一般的に使用し始められたということをヨーロッパ人的に考えるか、それとも世界全体として考えるかで、少し違ってきます。
いずれにしても、鉄器が農具に使われることによって、農業生産力が飛躍的に増え、それまでは全員が農夫だったわけですね。
暇になった2割の人々
全員が一生懸命、畑を耕していたわけですが、それが8割くらいの人になり、あとの2割くらいの人が暇になって、王様になったり貴族になったり、哲学をやったり宗教をやったり、それから侍をやったりするわけですね。
だから、突然紀元前1000年くらいから、ゾロアスターだとか、モーセだとか、いろんなそういう思想家が産まれてくる。
お釈迦様ですね。
それから、少し遅れて中国では、孔子とか老子が生まれてくる。
つまり、我々はとかくゾロアスターとかモーセとか、それからお釈迦様、イエスキリスト、孔子、老子なんて言うと、偉い人だなと思うんですけど、彼らが偉い人になったのは、農具が発明されたからに他ならない。
身分差別と国家の誕生
つまり、暇な人ができたことが、宗教を産んだわけですね。
それとともに、王様と兵隊と貴族を産みましたから、三角関係ができるわけです。
つまり、身分の差ですね。
王様が朝廷にいて、その下にいろんな人がいて、農夫がいると。
これがだんだんだんだん成長してきて国家となり、さらに15世紀の大航海時代から、白人が全部トップで、世界が1か国になっちゃったわけです、簡単に言えば。
白人をトップとする世界の誕生
イギリス、フランス、ドイツ、スペインポルトガルも入っているわけですが、それにアメリカを頂点として、もちろん白人の国は、白人があまり厳しくやらなかったんですが、
白人に皆殺しにされる有色人種
人種の違うところは、例えば南北アメリカだったらそこに住んでいた人を皆殺しにするとか、アジアは全部それまでいた国家を植民地にする、アフリカは分割して勝手に統治する。
発展の度合いによって違うんですが、いずれにしても三角形が頂点まで大きくなった。