日本人は白人崇拝者なのか?
ですから、報道そのものが偏っているから我々がアメリカに好意を持っているのか、それとも、もともと日本人が白人崇拝だから、報道がそれに従っているのかというのは、鶏と卵の関係で、なかなか難しいわけですね。
早慶戦を批判していた朝日新聞の変化
例えば朝日新聞は、戦前は早稲田と慶應が野球を始めたときに、アメリカに魂を売るのかと、朝日新聞の名をかけて、早稲田大学と慶應大学を潰して見せると、こういうふうに言っていた朝日新聞が、
戦争に負けてアメリカに占領されると、突然態度を180度変えて、高校野球は日本人の魂を作る、教育の重要なことだと言い始める。
戦争に負けたから、アメリカを崇拝しているのか、いずれにしても畳の上にきちっと座って、沈思黙考し、日本とは何か、日本人とは何か、アメリカ人とは何か、中国人とは何かと、そういうふうに考えているふうはあまりないという感じがするんですね。
アメリカにある非常に根強い反日感情
ただ、ここでは反日の根源ですので、アメリカにも反日があるということなんですよ。
実は非常に強いわけですね。
アメリカが、戦争中に日本人だけを収容所に入れた。
日本だけに原爆を落とした、日本の車をたたき割ったというのは、今の中国と韓国の反日とほとんど同じですね。
反日なのは中国と韓国だけではない
そして、日本の国内に、親中国がいたり、親韓国がいたり、反日がいるわけですよ。
それから、親アメリカは非常に普通にいるんですよね。
日本の国内に反日がいる、日本人が反日であるということは、別に中国や韓国だけの問題、つまり慰安婦とか南京虐殺だけの問題じゃなくて、
非常に日本人というのが、何か定見を持っていないと言いますか、アメリカ人はいい人だよと、インディアン殺したじゃないか、いやそれは別なんだよ、そんな昔のことを言ってるんじゃないよ、じゃあハワイはどう、ハワイなんか知らないよと、
じゃあ戦争の時に日本人だけ収容所入れたじゃないか、いやそんなの知らないよ、原爆を落としたじゃないか、知らないよと、全部知らないふりするわけですね。
じゃあ慰安婦とか南京虐殺で中国とか韓国が反日じゃないかと、腹が立つというわけです。
何で腹立つの、黄色人種だから見下してるんだよと。
日本人の理解されない二面性
もしこうだったら、心の動きがこうだったら、私たちはいったい何なのかということですね。
日本人というのはいったいどういうものなのか。
コウモリとよく言われたんですね。
二面性があるとよく言われました。
つまり、片方では人種差別をしないと言って、実は奥の奥で人種差別をする。
そういうくねくねと曲がりくねった考え方をすると。
原発事故後にコロッと意見を変える日本人
原発の被爆なんかでも、それが出ましたね。
原発事故が起こる前は、危険だ、危険だと言っていた人たちが、原発事故がいったん起こると、安全だ、安全だと言い出すというような、そういう変わり身の早さというか、本当にいつもバッシングしている人たちなんか、自信満々にバッシングしているんですが、
本当に例えば中国とか韓国とか北朝鮮の悪口をものすごい勢いで言ってるわりに、何でアメリカとか、イギリスもそうですよね。
イギリスがインドでやったことなんかを見ると、到底我々中国とか韓国のことを文句言うようなことではないんですけど、でもいずれにしても、そういうことなんですよね。
だから反日の根源というシリーズも、けっこう長くなったんですけど、やっぱり我々の、日本人の心の中に、何が反日というのを呼び起こす自分勝手かってさというか、
日本人が持つ猿のような振る舞い
外から見たら定見のない、猿のような、日本人はよく猿のように書かれるんですが、猿のような振る舞いがあるのかもしれない。
それはやっぱり我々が直して、2000年の歴史を持ち、天皇陛下がおられて、きちっとした国として運営してきたということを、やっぱり我々はもう1回考える必要があるのではないかと思うんですよね。
ぼくはNHK のことをよく言ってますけど、NHKのように全く矛盾するものを社会から除けないという、そういう何かの日本人の中にある集団性の奇妙さというんでしょうか、何かがあるというふうに、私には、この写真を見ると思えるわけです。