日本と世界の成り立ちは全く違う
だって、秦の始皇帝でも、例えばピョートル大帝のロシアのクレムリン宮殿、素晴らしいでしょ。
クレムリン宮殿がある時にとか、フランスの宮殿がある時に、みんながいいところに住んでいたかって、全然違うんですよ。
日本は、これは幕末に日本に来た外国人が非常にびっくりしてるんですけど、日本は殿様が非常に質素だなぁと言ってるわけですよ。
けっこう民は豊かじゃないのと、こういっているわけですよ。
それでDNAが残る、つまり人間の理想的社会は、治める人は必要だけれども、治める人もそれほど威張らない。
やっぱり治める人は治める人ですから少しはいい生活をしなきゃいけませんが、だけども神ではない。
住んでいるのは国民ですから、国民みんなのかまどが賑わっているほうがいい、という方がいいに決まってますよ。
日本人は本気で奴隷になる事を望んでいるのか?
そういう社会と、それから皇帝とかそういうのが1人ものすごい強くて、あとは奴隷だという社会と、どっちがいいかなんて議論する必要もないですよね。
この社会の構成そのものが、やはり日本人にDNAを残したんだと思うんですね。
決して無関係ではないと思います。
これを科学的に立証するのはけっこう大変ですけど、私はそんなふうに思いますね。
やっぱり奴隷のいる社会、前の王朝が潰れると、王朝の墓を暴く社会、こういう社会が人間本来のいい社会とは思えませんよ。
だから人間がいい社会であったということは、日本がそれを代表していた。
だから日本だけが、みんながうらやましい。
日本人は天皇の墓を暴かない
日本は天皇の墓はもちろん暴きませんし、源頼朝の墓でも徳川野家康の墓でも、政権が変わったら暴くということは、原則しませんね。
原則しません。
どちらかというと、武運つたなく豊臣家は滅びたけれども、やっぱり豊臣秀吉の偉業とか、織田信長の偉業は認めようか、むしろそっちが日本人の考えですね。
ですから日本人は歴史を大切にし、先人の行為を大切にし、天皇を敬い、奴隷を作ることなく、みんなが平等できた。
これが反日の根源にもなっている。
つまり、あまりに理想的で、自分たちが作りたかった社会を日本が作っちゃったから、腹立つなと、そういうことだろうと私は思います。