テレビは視聴者の健康よりも金儲け
それから私が経験したのは、ある食品をあるテレビが報道しようとして、その食品は割合新しく出てきた食材なんですが、それを調べたらあまり健康に良くないというか、頭脳に悪い影響を及ぼすという論文がけっこう多いので、やめたほうがいいんじゃないですかと言ったら、そのテレビ局が流行ってるからと言ったんですね。
要するに、流行ってるものを取り上げれば、視聴率が上がるということなんですね。
僕はその時に、流行ってるからと言って、視聴者を病気にしてもいいんですかと言ったら、それは聞きたくないと、そういう意見は聞きたくないという感じなんですね。
テレビがでたらめをばら撒く理由
テレビのコメンテーターで、私なんか学者ですから、どんな状態であっても事実を言うということに一生懸命なんですが、
他のコメンテーター、お笑いの人なんかは局が言うことを言うために存在するわけですから、別に悪気はないんですけれども、局があるものを取り上げればそれをいいという、そういう役割なんですね。
そうしますと、局と言ったら、若いディレクターと言われる人が番組を作ったりしますから、その人たちが本当のことを言おうと思ってるわけじゃないんですね。
かくして、薄味がいいとか、それから熱中症になんかですと、のどが渇いていなくても水を飲めなんて言うテレビも出てきたわけですよね。
人間というのは、辛いものが欲しい時は辛いものがおいしく感じ、水が必要な時はのどが渇き、というふうになっているわけですね。
油の処理があまりうまくいかないと、油っぽいものがあまり好きにならない。
健康と信じて不健康になる人々
ところが人間は同時に大脳支配動物なんで、あんまり玄米が健康にいいとか果物が健康にいいとか生野菜がいいとか、薄味がいいとか油物は避けなきゃいけないなんて言われると、頭で考えちゃうんですよ。
頭で考えて、あらぬところに行っちゃうんですね。
そうすると、それをしばらく続けますと、今度はその生活に慣れて、つまり不健康な食事ですね、ここで言う不健康な食事とは、油っぽいものを食べないこと。
食べないことっていうのは不健康なんですね。
それから血圧に関係ないのに薄味にすること。
それから生野菜を食べること。
生野菜なんていうのは、今から50年くらい前に食べ始めたもので、そこに植物油をかけるなんてサラダじゃないわけですね。
サラダは油をかけて食べるものではない
サラダっていうのはソルト、お塩ですからね、だからもともと食べ方も違うということですね。
それから植物油が健康にいいなんていうのも嘘なわけですね。
そういうことで、不健康な食事に慣れてしまうんですよ、恐ろしいことに。
不十分な頭で考えて、マスコミにかき回された食事と健康になっちゃうんですね。
日本に認知症や癌が異常に多い理由
だから、日本だけが認知症が多かったり癌が減らなかったりするわけですね。
我々はこの際、マスコミにかき回された食事と我々の健康を取り戻して、満遍なく食べること、日本人だから日本食を中心にすること、日本食中心の中に中華料理とか肉の料理を入れるということですよね。
基本的には、自分の感覚を鋭くして好きなものを食べる。
食べたいものを食べるという本来の食事に、やっぱりここらへんで1回戻るということが非常に重要じゃないかと思います。