レーダー照射は実は危険じゃない？
伊藤俊幸 違います。
いいですか？
分かっている人と、分かっていない人が色々と喋りますから。
田母神さんが言ったからとい事を根拠に、色んな論を張るという事は間違いだと思います。
玉川徹 いや、だから聞いているんですよ。
だから、レーダー照射というのは危険なのか、危険じゃないのかという。
伊藤俊幸
その次にあと２つの行為をすると、撃てますから。
玉川徹
だから、それは危険な行為なんですか？
伊藤俊幸
武器を指名して、あとスイッチを押せば弾が飛ぶんですよ。
玉川徹
ただ、通常は戦闘地域の中でロックオンをされたら、それは撃たれるという事だけれども、
海上自衛隊の海将の人が、危ないと言っている。
友好国は日本に何もやっても許されるのか？
玉川徹
友好国でもそうだという事ですか？
伊藤俊幸 要するにですね、本来なら、絶対にやらないんですよ。
要するに、それが間違って、誤解を受けて戦争に発展するでしょ。
だから、そういう事をやっちゃいけないというのが、この戦後７０年の軍隊の常識なんです。
海軍の。
その海軍の常識を破ったんです。
情報を公開した日本が悪いのか？
そういう事実があったから、防衛大臣がこういう風に発表する、遺憾の意を表明するというのは当然の事なんですか？
伊藤俊幸 違います。
だから、これも１日待っているんですよ。
リアクションを。
ところが、まともな回答が来なかったから、じれた日本が、遂に公表しちゃったんですよ。
普通だったら、こういう事があっても、
伊藤俊幸
向こうが謝ればですね。
あまり刺激しないようにみたいな感じで。
伊藤俊幸 「バカな艦長がこんな事をやっちゃってすいません」
といえば、
「はい、分かりました」
というだけなんです。
実際に、過去にそういう事はあるんですか？
伊藤俊幸 ありません。
いわゆる、中国のあれだけですよ。
日本に対する誠意は全く無い韓国
玉川徹
新聞の報道とかを見ていると、報道をしないでくれというような要請が韓国側からあったにも関わらず、公開という形になったという風な話の報道もあるんですけど、これもじゃあ嘘ですか？
伊藤俊幸 それは、分かりません。
その事実関係は、私は知りませんけど。
玉川徹
じゃあ仮に、そうだとしたらどうなんですか？
伊藤俊幸 仮にそうだとしても、相手からのちゃんとした誠意ある対応が無いわけですから。
それに対して、
玉川徹
いやだから、報道にしないで、実務者レベルでまだ話し合いましょうというような段階なのに、事実を大臣が公表したという風な事で、
伊藤俊幸
違いますね。
玉川徹 要するにひねくれちゃったんじゃないの？
というのはどうなんですか？
伊藤俊幸
そこの事実関係は分かりませんけど、少なくとも待っていたわけですよ日本はずっと。
事案が発生してから１日待ったと。
でも、何にも無いからちょっと公開しろと。
日本に情報公開する正当性はあるのか？
玉川徹
待っていたというのは、何を根拠におっしゃっているんですか？
伊藤俊幸 まずですね、これが起きると、韓国にいる防衛駐在官はカウンターパートがいるわけですよ。
そこで話せば、普通はすぐ答えが返ってくるんですね。
なのに、なぜか今回は全く返って来ていないんですよ。
玉川徹
返って来ていないというのは、どうやって確認されたんですか？
伊藤俊幸
そこを私が言うんですか？
玉川徹 えぇ。
根拠がある話なのかどうかという話です。
伊藤俊幸
それはだから、そういう事をやっているにも関わらず、１日全く回答がなくて、という事ですよ。
玉川徹
それは、大臣がそういう風に言ったという事ですよね。
伊藤俊幸
はい。