人見知りに関する幼児研究の結論
よくあの、人見知りするというのがですね、これも子供の作戦で、ある程度の年齢になりますとね、それまでは全く疑いを持っていなかったんだけれども、本当に自分をお母さんが面倒見てくれるだろうかという不安に駆られて、それで他人を見ると、お母さんにしがみつく。
そうすると、お母さんは可愛らしくなって、「あなたを離さないわよ」という、こういう事になるという事で、人見知りというのは他人を怖がるのではなくて、愛情を確かめている行為だというのが、最近の幼児研究の結論なんですね。
私もそう思います。
だから、それは父親にもそうするわけで、父親に子供がしがみつくというのは、まぁ、他人よりかは父親の方が知っているから、そっちにしがみついておけば、自分の身は安泰だなという計算ずくなんですね。
だから、これはですね、子供の本当にかわいそうな防衛反応なんですね。
子供は親がご飯をあげなければ終わりだし、持ち上げて床に叩きつけられる事だってあり得るんですよ。
だから、生物としての子供はですね、もの凄く慎重なんですね。
育メンを推進する厚労省のケチ臭い狙い
だから僕は、「育メン」というのは、本来はダメだと思うんですよ。
まぁ、世の中が非常時で、どうしてもお母さんも戦争に出なきゃいけないっていうんだったら、仕方ないんですけれども、子供にとってはお母さんというのは本当の味方で、それ以外の人間は、親しく毎日住んでいればそれなりに慣れてくるんですけれども、
それは慣れてくるというだけで、「どうも自分に悪さをしない人なんだなぁ」と思うだけで、お母さんと子供の付き合いのように、もう、細胞レベルで同じだというような感じを持つ他の人というのはいないんですね。
これはもう、我々でもそうで、中学生、高等学校、大学、まぁ、死ぬまでというかお母さんだけには特別な感情があり、あとはお父さんも含めて、「感謝する人」とかね「長く付き合った人」という頭脳的な認識がある。
それと人間だとやっぱり家族、他の動物でも集団的な教育もありますし、家族教育もありますんでね、動物でも。
私はこの話をちょっとしたのはですね、今の「育メン」の活動というのとか、保育所を建設する作業というのは、本当に私たちは、子供の気持ちを、幼児の気持ちを考えてやっているのか。
それとももっとつまらない、なんか女性に労働をさせて、労働人口を上げようとかですね、男が自分が稼いだものを奥さんにあげたくないから、奥さんに働けと言っているのか、そういうケチ臭いレベルであるような気もするんですね。
やっぱり、世の中の人生というものを考える時には、やはり広くですね、我々はもちろん動物的な所を持っているわけですね。
ご飯を食べたら、美味しいとか不味いと思う事だって、暑い寒いと思う事だって、全部我々は動物としての反応をしているわけですから、そういう意味では、もしかしたら厚生労働省は、ブルース効果を知らないんじゃないかと思いましたので、この話をさせて頂きました。