人間離れしたマニー・パッキャオのスピード
マニー・パッキャオのシャドウボクシングは、あまりの人間離れしたスピードに
「界王拳10倍を使っているに違いない」
と噂されていたりするほどです。
フロイド・メイウェザーが世界最強ボクサーに輝いた日
フロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオもボクサーとしてのピークが過ぎ、引退の年齢に近づき、ボクシングファンの間では、「2人の対戦は見る事が出来ない」と思われていました。
ですが、2015年5月12日、遂にフロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオとのタイトルマッチが、実現する事となります。
2015年5月12日当時、フロイド・メイウェザーは38歳、マニー・パッキャオは36歳と、ボクサーとしてのピークは過ぎてしまっている状態でしたが、遂に世界最強ボクサーを決定するタイトルマッチが実現する事となったのです。
ボクシングファンが待ち望んた世紀の対決であり、話題を集めたこのマッチのファイトマネーは、両者あわせて3億ドル(約360億円)以上という巨額のマネーが動きました。
結果としては、12ラウンドを戦い、フロイド・メイウェザーが判定で勝利を収めます。
判定には賛否両論ありましたが、マニー・パッキャオは攻め続けるもマットに沈める事は出来ず、結果的にはフロイド・メイウェザーはこの時、「世界最強ボクサー」の称号を手にしたというわけですね。
マニー・パッキャオ 名須川天心と戦ったフロイド・メイウェザーを批判
フロイド・メイウェザーと名須川天心の試合の後に、マニー・パッキャオは、メイウェザーへの批判とも取れるツイートをしています。
「メイウェザーと天心の試合は、私が今まで見た中で、最もおかしな試合」
というコメントと共に、ひつじのような動物とボクシングをする子供の動画の投稿をリツイート。
The Mayweather/Tenshin fight is the funniest thing I’ve seen 😂 pic.twitter.com/v0PTSBK6as
— Ffs OMG Vids 📽🔞 (@Ffs_OMG) 2018年12月31日
更に、
「自分は体格が自分と同等以上で、経験のある選手としか戦わない」
といった意味深なツイートをしています。
Here is an early New Year’s resolution. To continue to only fight experienced opponents who are my size or bigger. @PBC @TGBPromotions @SHOSports @ShowtimeBoxing @MGMGrandGarden @AXS #PacquiaoBroner
— Manny Pacquiao (@mannypacquiao) 2018年12月31日
フロイド・メイウェザーが名須川天心と戦った狙い
画像出典:yimg
フロイド・メイウェザーが名須川天心選手との試合を了承したのは、自分に有利なルールであって、対格差もあり、確実に勝てる、しかもタイトルがかからないエキジビジョンマッチであるという事。
そのようなラクな条件で、10億円という大金を得られる美味しい条件であったという事も大きい事でしょう。
ですが実は、このエキジビジョンマッチ実現の裏には、もっと大きな狙いがあるのでは無いかと考えられています。
というのも、ボクシング業界では、フロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオの再戦プランが、密かに進行しているのではないかといった噂があるのです。
フロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオが、世界最強ボクサーをかけて戦ったタイトルマッチでは、3億ドル(約360億円)以上とも言われる巨額ファイトマネーが発生しました。
再戦という事になれば、この時と同様、もしくはそれ以上のファイトマネーが得られる可能性があるわけです。
「名須川天心との茶番劇で10億円荒稼ぎした」
などと揶揄されているメイウェザーですが、マニー・パッキャオとの再戦に比べたら、全く桁が違うわけです。
とはいえ、フロイド・メイウェザーは1977年2月24日生まれの41歳。
マニー・パッキャオは1978年12月17日生まれの40歳。
いくら強いとはいえ、どちらも40歳を超えたおじさんボクサーなわけです。
そのため、
「旬を過ぎたおじさんボクサー同士が戦うんでしょ?」
と思われてしまうと、1回目の「世界最強ボクサーを決定する」対戦ほどの話題性が無くなってしまいます。
そのため、メイウェザーとしては、
「今でも最強のボクサーである」
と証明する必要があったわけです。
フロイド・メイウェザーが届けたメッセージ
画像出典:nba-japan
その相手として、日本で非常に評価が高い、名須川天心という選手というのは、都合がいい相手だったというわけですね。
フロイド・メイウェザーは、自身のプラン通りか、名須川天心選手を子供扱いし、3度のダウンを奪い、たったの2分19秒で、TKO勝利を収め、10億円という大金を手にします。
世間では、フロイド・メイウェザーに対する様々な批判が広がっていますが、更に確実に広がったメッセージがあります。
それは、
「フロイド・メイウェザーはやっぱり強い」
という事です。
「金の亡者」などと揶揄されるフロイド・メイウェザーですが、年齢はすでに41歳。
アスリートとしては、年齢的に確実に衰えが見える年齢です。
ですが、あれだけの肉体や精神を保っているという事は、見えない所で、想像を絶するような努力をしているという事です。
でななぜ、引退した選手が、ここまで体を作り上げているのかと言ったら、その先にマニー・パッキャオとの再戦があるのではないかと想像させてしまうというわけですね。
マニー・パッキャオは、メイウェザーの名須川天心選手との試合後のタイミングで、メイウェザーへの批判とも取れるようなツイートを行っています。
という事は、
「文句があるならリングで決着をつけよう」
という流れとなる可能性もあるというわけですね。
ともあれ、名須川天心選手は、まんまと、運営側とフロイド・メイウェザー側に、利用されてしまったというわけです。
ですがその一方で、名須川天心選手が普通にボクサーとしてリングに上がっていたのであれば、フロイド・メイウェザーと対戦できる事はまずあり得ませんからね。
現役のボクサーからしたら、伝説のチャンピオンであるフロイド・メイウェザーと対戦出来るなんて、羨ましい限りだったかもしれませんね。