心理的ストレスが必要な理由
それから、もう一つはストレスですね、心理的なストレス。
これもストレスフリーといって、ストレスのない生活がいいように言いますけど、決してそうではないんですよ。
人間は心理的なストレスがあってはじめて、正常な心を保てるんですよ。
常にストレスがいるんです。
例えばお母さんが買い物に出ていたと。
すると、急に空が真っ黒になってきて、バーッと雨が降ってくる。
「あぁ、洗濯物をどうしたらいいの」
とかね。
子供に対する心配のストレスはいつもある。
そういうストレスですね。
職場におけるストレスなんかも。
ストレスが悪いという人が、これまたいるんですよね。
ストレスがいいわけです。
精神病にならない程度のストレスなんですよ。
ですから、ばい菌に対する抵抗力もガンに対する抵抗力も、ストレスもですね、病気にならない程度に接している事が大切なんです。
病気にならない程度がどういう感じかというと、自分の体が元気で、精神が元気なほど抵抗力がありますからね。
病気になりにくい。
という事は、強い毒物に触れてもいい、ストレスに触れてもいいという事になるので、ますます丈夫になるんですよ。
抵抗力を下げる最悪な行動
ところが、ばい菌を怖がって、ウイルスを怖がってなんか消毒、拭くやつがありますよね。
あんなのを使ってですね、酷い人になると、自分の座る椅子を消毒剤で拭いたり、電車のつり革を消毒剤で拭いたりしているような人がいますが、そんな事をしているとどんどん弱くなりますから。
だから、タバコを避けたり、副流煙を避けたりですね、そんな事をしていると、どんどんガンになりやすくなります。
ストレスもそうですね。
ストレスを避けて避けているとダメになるんですね。
ですから、小さい頃から子供にはですね、適度な汚さ、適度な発がん物質、適度なストレスの状況で育てながら、免疫力を強くし、それと同時に、日光浴、熱い風呂、軽い運動、勉強なんかをさせてですね、細菌に対してもウイルスに対しても、ガンに対してもストレスに対しても、基本的に強い体であるし、更にそういったものに接しているわけですね。
僕がケガが好きな理由
僕なんかは、ケガをすることがいい事なんじゃないかと思っていて、昔からケガをわざとするという事は痛くて出来ないんですけれども、なんか膝をコツンとぶつけたりですね、どっかで擦り傷をしたりするのは、好きだというか、苦にはしないんですね。
どちらかといったら、傷というのは体が一生懸命に、それを治さなければいけませんから。
その時に体の治し方というのを、もう一回思い出しますからね。
だから、非常にいいんじゃないかと思いますね。
人間を弱くしたがる新聞とテレビ
最近の生活で心配なのはなんといっても、清潔にしすぎ。
それから、ストレスなんかも言い過ぎ。
テレビとか新聞を見ていますとね、もう日本人をダメにしようと、一生懸命なんですよ。
タバコの副流煙なんかは、特にそうですね。
「あなたね、どのくらいの発がん性物質が、一番いいと思っておられるのですか?」
って聞いたらね、絶対に答えられないんですよ。
発がん物質は、無い方がいいと思っているんですよ。
発がん物質が無いという事は、
「あなたはガンにかかった方がいいよ」
という事ですからね。
ですから、元々、社会を指導するというか、社会になんか言うような勉強もしていない、考えも巡らせていない。
綺麗ごとを言えばいいような人達というのがいてですね、それが、無菌室とはさすがに言えないのですが、
「発がん性物質は排除せねばいかん」
「ストレスは無い生活がいい」
って言うんですよね。
もう少し、人間というのを全体から見て、言うような事を言うという事が、非常に重要ではないかというわけですね。