大切な勝負の場面で、勝てる人と残念ながら負けてしまう人とでは、一体どのような違いがあるのでしょうか?
金メダリストはギャンブル好き
シドニーオリンピックで金メダルを獲得し、国民栄誉賞も受賞した、マラソンの高橋尚子さんは、大のパチンコ好きだといいます。
一心不乱に11時間もパチンコを打ち続け大当たりの回数が55回もあったとか…
高橋尚子さんに関わらず、スポーツ選手は勝負事が大好きな傾向にあります。
大舞台に立てば立つほど、ドーパミンが分泌する、ギャンブル脳を持った人は、オリンピックなどの大舞台でも金メダルを、獲得する、勝負に勝てる人だと言えます。
金メダリストは不安を感じない?
勝負強い人は、ドーパミンが分泌されると同時に、セロトニンという不安を感じる物質も同時に出ている可能性があります。
その場合、不安にはならないのですが、安心してしまって、試合前の準備を怠りがちな傾向もあります。
勝負に本当に強い人の特徴
本番に強い人は、セロトニンが少し少なめで、逆に緊張してしまったり、ストレス、不安、痛みを感じた時に分泌される、興奮や集中力を高めるノルアドレナリンという物質が出やすい人は、不安になりつつも、本番向きで勝負に勝てる人の脳であると言えます。
勝負に弱い人の特徴
セロトニンという物質は、幸せホルモンと呼ばれ、分泌されると幸福感や満足感を感じます。
セロトニンが分泌されやすい人は、本人は凄く幸せで、安心感を感じやすいのですが、安心しすぎるあまり、勝負にはあまり向かない人と言えます。
ノルアドレナリンの効果
ノルアドレナリンという物質には、血糖値を高めたり、血流を上げるといった役割もあります。
そのため、体が非常に戦い向きになります。
脳では不安を感じていても、体は非常に高いパフォーマンスを発揮しやすい状態になるのです。
本番前に緊張しない人よりも、緊張感と不安でいっぱいの人の方が、むしろ、高いパフォーマンスを発揮しやすいというわけです。
不安の有効活用
不安に飲み込まれてしまうのではなく、不安を有効活用し自分の力にする事が大切です。
自分は出来ると言い聞かせる
「自分は出来る」と思う事はとても大切な事ではありますが、無理やり自分は出来ると思い込んでしまうと、「思い込む」という意思の力と「ダメかもしれない」という想像の力が真逆に働いてしまいます。
意思の力と想像の力が真逆に働くと、必ず「ダメかもしれない」という想像の力が勝ってしまう残念な結果になってしまいます。
なぜなら、不安を想像する力の方が、人間の進化的に古い領域であり、人間の中で、強い力を持っているため、意思の力の方が負けて、想像の力が勝ってしまいやすいのです。
努力逆転の法則
悪い事が起きそうな予感がした時に、
「きっと大丈夫」
と言い聞かせれば聞かせるほど、逆に失敗しやすくなってしまいます。
ダメかもしれない気持ちを伝える
不安に思ったら不安のままに
「ダメかもしれない」
という気持ちを誰かに伝えてみましょう。
誰かに不安を伝える事で、
「自分は今不安な気持ちにいるからノルアドレナリンが出ているという事…」
「戦ってみたら意外と大丈夫かもしれない!」
と、冷静に思えるようになるかもしれません。
本番前は、脳は不安を感じている方が、高いパフォーマンス発揮出来るという事を知っておいて損は無いと思います。
勝負に勝つためには、不安に向き合い、準備をする事が重要だというわけですね。