一番怖い動物
ハンターなどに、一番怖い動物は何かと聞きますと、
「出産後のメスが一番怖い」
という返事が返ってきます。
なりふり構わず自分の身内を守ろうとして、よそ者を攻撃するという行動が、オキシトシンによってプロモートされているんですね。
人間も同じで、自分の子供や仲間を守ろうと思うあまりに、他者を差別したり、あるいは、そうでもない相手やよそ者に対して、過剰に振舞ったり、恐怖を覚えたりという事もあるのです。
それが、集団間の対立を煽ってしまったり、差別意識を強めてしまったり、という事に繋がるという事が言えるのです。
オキシトシンは出ない方がいい?
オキシトシンがあまり出ない人同士が集まれば、確かに差別は無くなります。
ですが、一方で共同意識も無くなります。
この、オキシトシンが出にくいタイプの人を一言でなんと呼ぶかというと、
「サイコパス」
と呼ぶのです。
合理的にしか物事を考えない、義理人情を捨て去って、経済的合理性のみによって生きる人たち…
相手が損しようが、自分は得しましょうという人たち…
こういう人たちばかりの世の中は、義理人情も何もない、殺伐としたものになります。
差別は無くならない
差別するする人というのは、無くなる事はありません。
ですが、私たちは、
「差別はどうしてもしてしまうものなのだ」
という事を意識して、これをなるべくしないように、手綱を引きながら、でも仲間を大事にしながら、微妙なバランスの上で、人間社会を続けていくというのが、現代人の課題なのかもしれません。
多かれ少なかれ、差別心というのは、人間だれしも持っていて、
「その差別をしている自分って嫌だな」
と思って、葛藤したりする事がありますよね。
要は、差別を感じてしまった気持ちと、戦えるかどうかの問題とも言えますよね。
仲間に愛情を感じている人は、仲間以外の人を差別していないか、もう一度考えてみましょう。