他人の悪口が自分に与える悪影響
他人の悪口を言うとスッキリした気がする一方、自分に対して悪影響を及ぼすという一面があります。
他人に悪口をいう悪影響として、ストレスホルモンであるコルチゾールという物質が、悪口が耳に入る事により、出てしまうという事があります。
自分の脳というのは、主語が誰なのかという事を、あまりよく理解出来ません。
そのため、他人に対する悪口だったとしても、自分に言われているかもしれないと判断してしまうのです。
ストレスホルモンであるコルチゾールが放出されると、脳が老化し、海馬が委縮してしまいます。
海馬は記憶を司る大切な場所なのですが、本当に委縮してしまうので、非常にもったいない事なのです。
他人の不幸は蜜の味
群れの中に、一人だけズルをする人がいた場合、群れは非常に困った状態になります。
このようなタダ乗りする人物の事を、フリーライダーと呼びます。
みんなが協力し合って収穫を得ているにも関わらず、それにタダ乗りをする人物がいれば、その人物の方が、ラクして得をしている事になります。
そうすると、「協力して自分が労働する事は損である」と考える人が増え、得をしようと、タダ乗りする人が増えてしまうのです。
一人のフリーライダーがいるという事は、その人がズルいという事以上に、群れを壊してしまうという危険性を秘めているのです。
群れが壊されるわけにはいかない為、群れが壊される前に、フリーライダーには制裁を加えなければなりません。
そのような、制裁を加える機能が、人間の進化の過程で、育ってきたのだろうと推察されます。
不当に高く評価されている人であったり、一人だけ稼いでいる人であったり、一人だけ目立っていたりしていると、
そういう人に対して、「制裁を加えなければ」という気分になる事があります。
元々、制裁を与える役割というのは、体が大きくて力が強い男性の方でした。
そのため、男性の方に、人を許せないと思う気持ちが育つようになったと言われています。
嫉みやすいのは女性よりも男性
実際に実験を行ってみると、一人だけズルをしている人の映像を見せた場合、みんなが嫌な気持ちを感じているという事が分かりました。
次に、一人だけズルをしている人が、ピアノに指を挟まれるなど、痛い目を見ている映像を見せます。
すると、女性は「痛そう」と共感系が働くのに対して、男性は、報酬系が働きます。
つまり男性は心の中で「ざまぁみろ」と喜んでいるのです。
これも、制裁の役割を男性が担っている証拠と言えます。
嫉みやすいのは、実は女性よりも男性の方なのです。
女性と男性の役割の違い
女性の持つ最大のミッションとして「子供を残す」というものがあります。
そのため、社会性の方に、あまり力を割いているわけにはいかない事情があります。
女性には、男性のように、嫉みから他人と争いをしているような暇は無いというわけですね。