スポーツの世界でもパワハラが問題視
スポーツの世界でも、パワハラは非常に問題になっています。
なぜパワーハラスメントは、行われてしまうのでしょうか?
自分で自分を監視する脳
脳は、自分が良くない事をしていると判断すると、不快感を感じるように出来ています。
なぜなら脳は、自分の行動を自分で監視する回路を持っており、それが働くためです。
そのため、悪口を言ったり、他人の物をくすねたりすると、なんとなく後ろめたさ感じる事が、あると思います。
このような行動を行った際に、脳は
「嫌な気持ち」
という警告を発するのです。
なぜパワハラは行われるのか?
パワハラなど、嫌がらせをしている人は、
「あなたのため」
であるとか、
「指導として必要だから」
といった自分に都合のよい理屈で、その行為を正当化しているため、脳からはドーパミンが分泌されています。
ドーパミンで興奮し、完全にいい事をしていると、勘違いしている状態です。
そのため、なかなか快感であるパワハラという行為を止める事は難しいのです。
パワハラやセクハラを行うような人は、攻撃する事による快楽に溺れている状態なのです。
攻撃対象に甘えている
パワハラを行う人は、攻撃を行う相手に甘えています。
セクハラやパワハラを行うたびに快楽が得られるため、攻撃されている人は、どんどん快楽を搾取されてしまいます。
仮に、攻撃を受けている人が、
「ごめんなさい」
と謝ってたとしても、尚更その快感を高めてしまう結果を引き起こしてしまいます。
謝っても、反応しても、相手の快感を増長してしまうので、相手を変えさせる対処法は、非常に難しいのです。
パワハラに対処する効果的な方法
その1:メタ認知を活用する
上から目線のパワハラに対処するには、メタ認知を利用するという方法があります。
メタには、自分が見た世界を、もう一段外側から見て見るといった意味があります。
例えば、パワハラをしてくる人に対して、
「この人が自分に文句を言うのは、何かストレスが溜まっているのではないか」
であるとか、
「この人も、過去に同じように誰かにパワハラを受けたのではないか」
など、相手の心理状態を推察して、言われている内容から、自分の気を逸らすという方法があります。
その2:言わせるだけ言わせる
相手に言わせるだけ言わせておいて、言った相手が
「言い過ぎたかな」
という後ろめたさを引き出すという方法があります。
さらに、
「そこまで言うのは明らかにおかしい」
と周囲の目が向くまで、誘導するといった方法もあります。
これが出来る人は、同時に、コミュニケーション能力が高い人間だと、周囲にアピールする事も出来ます。
相手に、「暖簾に腕押し」「何を言っても無駄」と思わせるのも一つの方法です。
パワハラをしてくる人には、あらゆる対策を立てて、ゲーム感覚で対処する事が必要となります。
その3:相手の言い分を受け入れる
相手を思い通りにするためには、まず相手の言い分を受け入れる必要があります。
ルネサンスの時代にミケランジェロという人物がいました。
ミケランジェロは有名なダビデ像を作ったのですが、依頼者である王様に、ダビデ像の鼻が高すぎると、いちゃもんをつけられてしまいました。
そこで、いちゃもんをつけられたミケランジェロがどうしたかというと、石膏のくずをこっそり忍ばせ、ノミでダビデ像の鼻を「カーン」と叩き、忍ばせた石膏のくずをパラパラと落としたのです。
そのパフォーマンスにより、ダビデ像の鼻の高さは一切変わっていないにも関わらず、依頼者の王様は、納得したと言います。
人間は、自分の言う通りに相手が行動すると、満足するという傾向があります。
つまり、パワハラを行ってくる人物に対して、一旦受け入れたフリをして、でも実際は変えないという方法を取る事も出来ます。
その4:アドバイスを求める
パワハラを行う人物の動機として、攻撃対象に対して「影響力を及ぼしたい」「マウンティングをしたい」という気持ちがあります。
自分の方が上だと見せたい、という強い動機があるため「風上ではなく風下にいる」と示す、という方法があります。
例えば、パワハラをしてくる相手に、アドバイスを求めるのです。
その事で、パワハラをしてくる相手の「立場を立てている」とアピールする事が出来ます。
パワハラを行う人物にとっても、アドバイスをするという事は、時間を使って投資をした事と同じ意味を持ちます。
そのため、せっかくのアドバイスを役立てて欲しいという気持ちが働きます。
パワハラを続けていると、アドバイスをした相手が弱ってしまい、せっかくのアドバイスが無駄になってしまうため、パワハラをするモチベーションも、徐々に下がっていくというわけです。
パワハラを行う人への対処法
パワハラを行う人への対処法として、まずは受け入れるという事が大切です。
更に一歩進んでアドバイスを求めれば、攻撃される事も、少なくなってくるでしょう。
変に反発をしてしまうと、相手に火をつけてしまい、パワハラが更に酷くなってしまう危険性があります。
刺激しないよう、賢く対処する事が必要です。
とはいえ、出来るだけ、セクハラやパワハラを行うような人物には、近づかない事が賢明と言えるでしょうね。