選挙での正しい判断
英国は、国民投票によりEUを離脱しました。
議会制民主主義が発達した英国で、このような結果が出た事に大きな驚きがあり、国民が理性的な判断を下すという事が、非常に難しい事であると実感するニュースでした。
日本は特に、政治の事を「まつりごと」と呼びます。
なんとなくフェスティバルやお祭り的なノリで、気分が爽快になる人を選んでしまう傾向があります。
政策を見て、その人が本当に正しいかどうかを判断するよりも、気分で決める傾向の方が、非常に強いのです。
国民投票になると、その傾向が更に強まり、判断を誤る危険性が高まってしまいます。
代議制であれば、一呼吸置き、理性で考えるというシステムが働く為、お祭りのノリで、決定してしまうという危険性を低くする事が出来ます。
人間の脳の構造
人間の脳のは、速いけれども少し不正確な判断をする感情で動くXシステムと、遅いけれども理性的で正確な判断を行うCシステムを持っています。
決定を早まってしまうと、気持ち的にすっきりと早く意思決定できる、Xシステムの方に寄ってしまう傾向が高まります。
特にお祭りなどの出来事の場合は、更にその傾向が高まり「理性的に考えればこちらが正しい」といった選択肢を選べなくなってしまう傾向があるのです。
政治の場で、このような意思決定を行ってしまう事は、非常に危険だと考えます。
選挙のような重要な決定は、お祭り的なノリで決めるのではなく、長期的な視野に立ち、よりよい政治を行ってくれる人を選ぶ事が大切です。
マスコミが作り出す誘導の空気
マスコミは、自分に都合がよい方向に国民を誘導する空気を作り出します。
やった事はもちろん褒められた事では無いとはいえ、元東京都知事の舛添要一さんは、そのマスコミの犠牲者と言えるでしょうね。