妬み嫉みにおすすめの対処法
嫉妬の気持ちは、誰もが持ってしまう仕方のない感情です。
自分よりモテる人に対してはやっぱり羨ましいですし、自分より成功している人にたいしては、嫌でも嫉む気持ちが、出て来てしまうものです。
嫉妬と嫉みは違うのか?
嫉妬と嫉みは、学術的には違うと心理学者はしています。
嫉妬とは?
嫉妬というのは、自分が持っている何かを、誰かが奪いにやってくるのではないかという不安感に裏打ちされたネガティブな感情の事を指します。
例えば、
「あの新入社員は優秀だから、自分の今の立場がヤバいかもしれない」
「新入社員の子が可愛いから、自分の彼氏を取られるかもしれない」
といった時に、その相手に感じる嫌~な気持ちが嫉妬です。
嫉み(ねたみ)とは?
一方で嫉みというのは、自分よりもいいものを持っている誰かを羨ましいと感じ、その人を引きずり下ろしてやりたい、何とかしてその人の上に行きたい、という感情の事を指します。
直接被害を及ぼされたわけでは無いけれども、その相手に被害を及ぼしたいという感情です。
嫉妬が起きる状況
嫉妬は、不安な感情が高い時に起こります。
そのため、不安になりやすい女性の方が、嫉妬しやすいという事になります。
嫉みが起きる状況
一方で嫉みの方は、競争心の強い、男性の方が起きやすいと言われています。
「男の嫉妬は女よりも深い」などと言われる事がありますが、この嫉妬というのは、嫉みの事を指しています。
相手を引きずり下ろしてやるという行動に繋がるため、男性の嫉み感情は、非常に怖いという事なのです。
仲がいい同期が、自分だけドンドン出世するのに対して、なんだかムカムカして引きずり下ろしたいという気持ちが湧いたり、その同期に、離婚などの不幸があったら、なんだか嬉しかったりしてしまうのも、嫉みからの感情です。
悪性の嫉みと良性の嫉み
嫉みには、悪性の嫉みと良性の嫉みがあります。
悪性の嫉みとは、先ほど説明した、相手を引きずり下ろしたいと感じるような嫉みの事をいいます。
一方で、良性の嫉みというのは、嫉みを感じる相手を引きずり下ろしたいと考えるのではなく、嫉みを感じる相手のように、自分も成長しようとしたりする、自分を高める糧に変わる嫉みの事をいいます。
何かを努力するモチベーションになる嫉みは、よい嫉みであると言えます。
その人よりも、自分が上位になる事で、矛盾を解決しようという攻略です。
嫉みの気持ちへの正しい対処法
嫉みを感じてしまう事は、人間なら誰にでもある、仕方が無い事です。
そのため、その嫉みの気持ちを抑え込むよりも、嫉みの気持ちを悪性ではなく良性に変える努力をする事が大切なのです。
良性の嫉みにするためには、努力のコストがかかるため、大変な事ではありますが、自分のリソースとなる事に変わりはありません。
嫉みを感じたら、自分は嫉みを感じている事を認識し、それを解決する方法として、自分に得になる解決方法を選択する事が大切なのです。
その努力が、自分の成長に繋がります。
嫉みを感じる相手と、同レベルまで自分が成長すれば、嫉み感情は解消し、更にプラスとして、自分に財産も残り、一石二鳥なのです。
嫉みの感情から、相手を引きずり下ろす行動に出てしまうと、感情の解消は出来るかもしれませんが、社会的な関係を破壊してしまい、誰の得にもなりません。
自分にとっての損得を考えられるかどうかが、その人に「知性」があるかという事になり、脳を使う部分となります。
その計算を出来るようになる事が、嫉み対処方法として、おすすめの方法です。
嫉みは、知性を使って、建設的な方向に伸ばしましょう。