幸せホルモン オキシトシンの恐るべき正体!
オキシトシンは、人体で合成され分泌される、ホルモンで、愛情ホルモンや幸せホルモンなどと呼ばれ、人に幸福感を与える働きがあるといわれています。
その一方で、オキシトシンには、隠された恐るべき働きがある事をあなたはご存知でしょうか…
団体になると人間の行動は変化する
人間の行動は、一人でいる時と集団でいる時とでは、大きく異なります。
イジメは、誰もがしてはダメだと思うと思います。
ですが、集団の中でイジメられている人を見た際は、
「見なかった事にしよう」
であるとか、
「とりあえずみんなの意見に合わせておこう」
といった同調しようとする力が働きます。
人間関係を作るホルモンの正体
オキシトシンには、「人間関係を作る」という働きがあります。
集団に入った人間の行動に、変化が生じてしまうのは、オキシトシンの働きで、集団へ愛着が生まれるからだかと言われています。
集団に入ると、自分の行動が合理的かどうかよりも、集団にとって都合が良い行動を取ってしまいがちです。
このような行動は、向社会性と呼ばれています。
向社会性により高まる攻撃性
このオキシトシンによる向社会性により、人間の攻撃性は、高まる傾向にあります。
例えば、自分の大切な家族を、壊そうとする人物がいたら、自分の身を捨ててでも、排除しよう、攻撃しようという気持ちが高まりますよね。
こういった気持ちも、オキシトシンの働きによるものです。
オキシトシンが高く働いている状態だと、この気持ちは更に大きくなります。
集団に対する不当な攻撃性
オキシトシンが高く働いている状態で、自分の所属する集団が、相手の集団から不当に攻撃を受けたり、低く評価されるなどをすると、相手の集団に対する攻撃性が高まります。
この集団が、会社と会社のレベルであればまだしも、国と国のレベルになってしまうと、恐ろしい状況に陥ってしまう危険性があります。
戦争が起こる原因は愛情
自国に対する愛情が高ければ高いほど、他国を攻撃する事は正義であるという気持ちが高まります。
この気持ちが他国に向かってしまうと、戦争に発展する可能性が高まります。
この気持ちが内部に向かってしまうと大変です。
内部の裏切り者などに向かえば、その人が全てを失い、謝罪するまで、その攻撃は続きます。
ベッキーさんが異常なバッシングを受けた理由
異常なバッシングを受け炎上した、ベッキーさんも、ターゲットにされた一人ですね。
ベッキーさんの場合は、不倫が叩かれたというよりも、
「自分はルールを逸脱していても許される」
という態度に、みんなが反応し、社会を壊す人物であると判断し、過度な攻撃に発展したのです。
社会に対する愛情が強ければ強いほど、社会を壊そうとする人物への攻撃性は高まります。
メディアに露出し、日本社会の代表として見られていた人物により、社会が壊されのではという心配から、強力に排除する力が働いたと考えられます。
いい人であればあるほど恐ろしい
いい人であればあるほどオキシトシンが大量に分泌され、バッシングも強くなる傾向にあります。
みんなの仲が良くて、オキシトシンが高い状態の社会に、週刊文春のような記事をぶちまけると、社会は敏感に反応し、文春も良く売れるという皮肉な話です。
日本人のオキシトシンが高まった理由
日本は、3.11 東日本大震災に見舞われました。
日本全体に、被災者の為に
「何かをしなくては」
という気持ちが一気に高まりました。
こういった精神状態の時、オキシトシンは増加します。
日本国民全体のオキシトシンが高まり、社会への愛着が高まっている状態で、あのベッキーのゲス不倫報道ですから、強烈なバッシングに繋ったのも無理は無かったというわけですね。