行列の出来るラーメン屋に並ぶ理由
行列が出来ているお店は、なんとなく気になってしまうものですよね。
このような行動は、バンドワゴン効果と呼ばれれています。
多くの人が選んでいる、実績があるものだから安心だろうと考え、選んでしまうという効果の事です。
このような考え方は、脳科学の認知負荷という考え方で説明する事が可能です。
脳は基本的に怠け者
人間の脳は、非常にリソースをくう器官です。
脳は人体の1/4ものカロリーや酸素を消費してしまうため、何か一つを決めようとするだけでも、人体には大きな負荷がかかってしまいます。
そのため、自分であれこれ決めて選ぶよりも、他の人が決めているものに乗っかる方が、認知する負荷を低く抑える方法を選びたがるのです。
脳は、基本的に、ラクが出来る方を、好ましく思う特徴があります。
みんなが選んでいるものは、いいものに違いないと錯覚する特徴も持っています。
そのため、みんなが選んでいる、行列が出来たラーメン屋を、おいしそうだと錯覚してしまうのです。
面白くない芸人がブームになる理由
他にも、みんなが面白いという芸人さんを、面白いと思ったり、みんなが支持する政治家を、いい政治家だと錯覚するといった、現象が起こるのです。
脳は、思考停止が起こりやすい機関であり、それが脳の弱点であると言えるかもしれません。
映画は字幕と吹替どちらで見るべき?
字幕で見ても吹替で見ても、どちらでも脳にとってはいい影響があると言えます。
ですがもし、言語を身に着けたいのであれば、字幕で見る方がよいかもしれません。
映画を見ながら、外国では「こういう言い回しをこう訳すのか」といった事を同時に学習する事が出来ます。
ストーリーが大筋分かっている場合には、日本語の吹替だと、音声の量に限りがあり、一定の時間で伝えるために、どのような工夫をし、どのような言いまわしにしたのかなどを、学習する事が出来ます。
ですが、基本的には音声を重視するのか、視覚を重視するのかだけの違いになります。
脳を鍛える映画の見方
2つの言語を行ったり来たりする事を、脳科学的にはスイッチングと言います。
スイッチングを行う所は、脳梁の後ろの辺りにあり、バイリンガルや音楽をしている人が、発達している領域です。
この場所は、2つの言語間を行き来するだけではなく、2つの考え方を行き来する事も出来る領域でもあります。
2つの物事を客観的に見てみたいといった場合には、役に立つ機能を鍛える事が可能です。
脳を鍛える面からいえば、2つの言語を並行して見る事が出来る、字幕の方が、ややおススメと言えるかもしれません。
占いが脳に与える影響
占いで、「今年彼氏が出来る」などという良い事を言われたら、なんとなく実現するような気がしてしまうものですよね。
この事を、自己成就予言といいます。
占いであったり、自分がこうなると思い込んでいるような事があると、その通りの現実が起きてしまうという現象です。
これにも、脳の認知負荷に関係があると言われています。
脳に負荷がかかる事を嫌い、自分がこうなると信じる事以外の可能性を、シャットアウトしてしまうのです。
例えば占い師に「今年は●●な仕事をはじめますよ」と言われたとします。
そうすると、どうしても占い師に言われた仕事にまつわる情報しか、目に入ってこなくなってしまうのです。
その結果、他の仕事の可能性を無意識に排除してしまい、結果その仕事についてしまうという事態が起こりがちなのです。
よく当たると言われる占い師のカラクリ
占いなどには、こういった自己成就やラベリングの効果があります。
占いが当たると言われるのカラクリは、自己成就やラベリングの力が働き、その事以外には注意が向かなくなり、その通りに行動してしまった結果という事でしかないのです。
なぜ女性は占いを信じやすいのか?
男性に比べ、女性は占いを信じやすい傾向にあります。
男性は、セロトニンの合成の能力が女性の1.5倍くらい多いです。
合成能力が低い女性は、どうしてもセロトニンが足りなくなってしまいがちです。
セロトニンは幸せホルモンなどと呼ばれ、安心感を与えます。
将来に対する不安を、女性の方が圧倒的に感じやすいのも、このセロトニンが関係しています。
女性は子供を育てなければならない為、将来に対して楽観的すぎると、子供を危険にさらす確率が高くなります。
そのため、なるべく女性を不安の側に寄せているのではないかと考えられています。
女性の子育ての為にの機能は高くなるのかもしれませんが、女性本人は、とても不安ですよね。
女性は、その辛さを、確信のある言葉で埋めて欲しかったりします。
そのため、占い師などに頼るケースが、男性より多いのではないかと考えられています。
女性が求める理想の男性像
とにかく不安になりがちな女性は、頼りがいのある男性を求める傾向にあります。
根拠が無くても、頼りがいがある男性に、女性は惹かれてしまうものなのです。
脳は一体何で出来ているのか?
脳というのは、神経細胞で出来ています。
この神経細胞というのは、殆どが脂肪です。
細胞体と軸索というコード部分があるのですが、このコードの部分に脂肪が巻き付いているような状態です。
電気配線の被覆はビニールですが、脳の回線の被覆は、脂肪で行っているという感じです。
損傷した脳も再生すると判明
以前では、大人の脳は、神経細胞が一度死ぬと、二度と再生しないと考えられていました。
ですが1997年の研究で、大人の脳の神経細胞も、再生しているという事が分かったのです。
割と高齢の方の脳で、新しく生まれた細胞にだけが染まる物質を使い、実験を行った所、染まった細胞がいる事が分かったのです。
そのため、現在では、脳は死ぬ間際まで、神経を再生し続けるという事が分かりました。
また、その新たに生まれた細胞をうまく活かせば、損傷した部分も、再生する事が、可能となるのです。
歳を取るとなぜ記憶力が悪くなるのか?
歳を取ると、覚えられなくなったり、忘れやすくなったりするものです。
その理由として2つの理由が考えられます。
その1:覚えているものが増えて、探しにくくなるから思い出せない
一つ目としては、今までに記憶した量が膨大になりすぎて、記憶を探し出しにくくなるという可能性が考えられます。
その2:本当に脳が委縮してしまっている
二つ目としては、健康な脳だったとしても、脳が委縮してしまい、記憶力が低下するという可能性があります。
脳を委縮させないためには
脳には、死ぬ直前まで再生する細胞がある事が分かりました。
ですがせっかく再生した細胞が生まれても、使われなければ、回路に組み込まれず、死んでいってしまいます。
そのため、脳を使ってやることが、委縮を防ぐ一番の方法だというわけですね。