新生活に不安を感じたらどうすればよいのか?
脳内の伝達を良くするシナプスの形成を助けるためには、新しい刺激が必要なため、新しい生活になるという事は脳にとって良い事です。
シナプスというのは、脳内の神経が結合する部分で、信号が伝わりやすいようにこぶのような形をしています。
とはいえ人間は、いままでと同じ環境にいたいという欲求も同時に持っています。
人間は基本的には、安心していたい生き物です。
この安心感の強い、弱いは人によって異なりますが、不安になりやすい人というのも存在します。
この不安になりやすいタイプの人は、新たな事を始めなければならないと思うと、どうしても不安になってしまいます。
不安になった時の対処法
不安になりやすいタイプの人は、不安になるまいと思ったところで、どうしても不安になってしまうものです。
ですのでまずは、不安になった場合に、不安になった気持ちを無理やり押さえつけない事が大切です。
不安から目をそらそうと回避したり、何かに依存する事で不安を避けるといった方法を繰り返してしまう回避依存傾向を続けていると、自分が不安であるという気持ちがより、強まってしまいます。
「目をそらす事が出来なくなったらどうしよう…」
「回避する場所が無くなったらどうしよう…」
などと考えるようになり、更に不安が高まってしまいます。
そのため、まずは不安な状態から目を反らさず、
「自分は今不安な状態にいる」
という認識をする事が第一歩です。
この自分の状態を認知する事をメタ認知と言います。
自分の状態を認知する事で、実はその不安というのが、認知の歪みではないのかという事を考えていきます。
今ある不安は、どういう事が原因で起きているかを、冷静になって考えてみるのです。
感じた不安を処理する方法
不安の正体を自分で認識する事が出来たら、それを処理方法に関しては、他人の助言を借りても大丈夫です。
不安な状況が起きているその原因を、なるべく解決してやる…
その事によって、不安は軽減されていきます。
そして、正しい対処が出来るようになれば、新しい事を始めるというストレスも、脳にとってのいい刺激となっていきます。
たとえ、不安になりやすい傾向にある人にとっても、よいものになりえるでしょう。
担任の先生が怖そうな人だったら…
新生活を迎えるにおいて、自分がどのような不安を感じているのかをまず把握する事から始めます。
先生が怖そうだと不安に思ったのであれば、なぜ怖そうだと思ったのかを認識します。
顔が怖そうなのか?
声が大きくて怖そうなのか?
本当に厳しいモラハラ的な先生なのか?
などと分析してみるのです。
詳しく分析してみると、その先生は、怖いけれども優しい所もあって、教育的に厳しくしているだけという事が分かったとします。
その事が分かったらならば、その基準に沿って行動すれば、怒られる事はないと分かり、活路が見いだせるわけです。
たとえば、いじわるそうな同僚がいるなと感じた場合は、一方でいじわるそうではない同僚もいる事を認識します。
そして、みんながみんな意地悪であるという事はあり得ませんから、なるべく意地悪そうでない人を探して、お付き合いしようと考えればよいのです。
不安を自然と消し去る方法
不安というのは、対処法が分からないから感じてしまうものです。
ですので、対処方法が分かりさえすれば、不安は自然と消えていきます。
不安要素をなるべく理性的に処理しようとする事が、脳科学的には良い方法という事になります。
新しい事を始めるという事は、脳をステップアップさせるためのチャンスでもあります。
不安を感じたら、不安を直視して、うまく対処する必要がありそうですね。