松本人志は現役で漫才をしていない
「松本人志さんは、現役で漫才をしていないじゃないか」という文句があったりするようですが、全くもってナンセンスですね。
松本人志さん、浜田雅功さんがコンビを組むダウンタウンに、そもそもM-1なんて大きな舞台は、必要が無いんですよ。
ダウンタウンが現場に行けば、常に現場は「爆笑」なわけですし、ファンは殺到し、番組出演の依頼も殺到していたわけで、それがあっての今なわけで。
つまり、ダウンタウンくらい力があるお笑いコンビであれば、M-1みたいな大きな舞台がなかったとしても、簡単にチャンスを掴んでしまうわけです。
でも先輩である島田紳助さんから、
「松本人志に憧れてお笑いの世界に入って来たやつがいっぱいおる」
「松本人志にはその責任がある」
という言葉を受けて、M-1という舞台をわざわざ作ったという経緯があるわけです。
松本人志さんがお願いし、非常に希少な女性審査員であった上沼恵美子さんは、M-1の審査を引退するという話をされておられるようです。
更に、立川志らくさんなど審査員に対する文句や嫌がらせも発生している。
松本人志さんとしても、
「若手に良かれと思ってやっていたけど、望まれていないのなら…」
という事で、若手お笑いコンビに与えられるチャンスが、ますます減ってしまう可能性すらあるわけです。
M-1暴言騒動の問題点
今回のM-1暴言騒動の問題点は、暴言動画をネットにアップし、一般に公開してしまったという所にあります。
「よく言った」と褒められると思ったら、怒られたと。
要は、ネタ選びに失敗したわけです。
ネットの普及によって、誰でも気軽に動画などの公開が出来るようになりました。
それはとてもよい事なのでしょうが、テレビなどのメディアのように、ディレクターなどの編集を通さず、世間に情報が公開されてしまいます。
つまり、動画などをアップする人自身が、編集の作業を行わなければならないという事です。
アイドル事務所などはその事をよく分かっており、ブログなどに記事をアップする際など、一つ一つスタッフがチェックする体制を取っておられるようです。
その体制がよしもとクリエイティブ・エージェンシーには無かった。
そりゃあ仲のいい芸人同士が集まって、一生懸命に作って練習してきたネタが評価されなければ、グチの一つも言いたくなるでしょう。
放送されていない所では、もっとえげつない事も、言われていると思います。
それは仕方がない事だとしても、それを一般の人の目に触れさせてはいけませんよね。
見たくない人もおられるわけですから。
要は、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの、そこの部分のチェック体制が甘かったと。
今田耕司さんをはじめ、多くの芸人さんたちが「今回はなんとか許してやって欲しい」という事をおっしゃっています。
その点では、とろサーモンの久保田さんも、スーパーマラドーナの武智さんも、愛されておられるのだと思います。
上沼恵美子さんが、自身の番組に呼ぶなど、懐の大きさを見せるのかどうかそれは分かりませんが、問題は、世間一般が、ウケる空気になるのかどうか、という事なのかもしれませんね。
いくら毒舌だと言ったって、ウケなければ、ただの悪口なわけですからね。