優秀な技術者が考えている事
そうです。
あと日本の企業のね、理系の方たちも、実は私の友人もね半導体部門の東芝にいて、とっくの昔に辞めて、外資系にかわっているんですけど。
半導体の専門家なので、彼はどこと仕事をしているかというと、ずっと中国と仕事をしているわけですね。
ハニートラップにかからないようにとしょっちゅう言っているんですけど。
いずれにしても、半導体を買いまくっているのは、世界で中国なんですよね。
だから、中国買うのではなくて、技術、企業を全部買いたいわけですよね。
そういったところで考えた時に、技術と生産ラインみたいなものと人、ワンセット全部。
当分の間、必要なわけですね。
鴻海の日本での企み
ですから鴻海は、日本に務める方も、何が必要なのかという事が分かるような、相当なレベルの人が日本に来るんだと思うんですね。
それと同時に、日本で辞めちゃいそうな人をリクルーティング。
それも、一人ではないけれども、グループごと丸ごとではないけれども、というような事まで。
あとは、中小企業だったらそういう風に、鴻海グループにしていくような事をしていく事を考えている可能性は十分にあって。
そうするとやっぱり、背に腹は代えられない状況に、経営がどんどん悪くなっていっちゃったりしていると、そこにくっついちゃったりするじゃないですか。
そういう形で、最終的に1つになってしまう可能性があると。
日本の大企業はタイタニック号
日本企業も、結局、生き残りを最優先課題に…
結局ね、日本の大企業ってね、なんかタイタニック号みたいなんですよ。
要するに、一番いいレベルのお部屋から、船底っていうとあまりよくないけれども、ちょっと安い部屋みないな、色々あって、従業員も色んなレベルの人がいるじゃないですか。
お掃除をする人から、楽団もいるし。
それが、日本の大企業ですよね。
そうすると、それをずっと飼うというか、どっかに穴が空いてしまうと、やっぱり水が入ったり、色んなものが漏れたりして、沈んでいくと。
日本の企業の世界には無い一つの傾向
やっぱり中核の部分を国だったり、産業再生機構みたいなものとか、もっと違ったファンド。
要するに、国益を考える日本のファンドが、そういう企業の重要な部分をくっつけて。
東芝のこれ、シャープの例えばIGZOなのか分からないけれども、何かの部門とかをくっつけて、新たな企業を作るという事が出来れば最高なのに、日本には非常に不思議なものがあるんですよ。
世界には無い、一つの傾向なんですけれども。
社風というのがあるんですよ。
社歌があったり、社訓があったり。
そうすると、ずっと東芝にいた人が、日立にかわるというのは、どっちがいい、悪いではなくて、出来ない感じなんですよ。
JDIという会社があって、ソニー、東芝、日立が一緒になって、日本勢で頑張ろうと集まるけれども、実際にはそれぞれの会社の社風が強くて難しいという話も…
日本企業が一体化する事が困難な理由
なかなか大変だと思います。
やってきた癖みたいなものがあって、それは生産ラインだったりとか。
まぁ、かつては日本の場合国内だけに物を売ってもいいくらいの人達での企業として存在していたので、社風、色んなものが染みついちゃっているんですよね、生産ラインから、色んなやり方まで。
だから、喧嘩するわけでは無いけれども、なかなか一体化するというのが難しくて。
それが世界の理系の企業というのは、数年でヘッドハンティングは普通なんですよ。
社風もだから、あまり無いんですよね。
特に社の歌を歌う社歌なんかも無いでしょうし。
だから、日本は家族のように企業があって、それがとても魅力的な日本だったんだけど、やっぱり90年代以降、バブル崩壊後から、それを変えていかなければ、実はいけなかったんだと思うんですよね。
ところがどっこい、そのまんまタイタニックといいますか、そのままいてしまった結果、どうしても不採算部門というのをなかなか切れないというところで、沈没船というとあまり言葉はよくないけれど、そういう風な要素が出てきてしまったと。
優秀な技術者の頭に国益は無い
日本の強みであったけれども、日本の技術を守るためには、これがマイナスに働いていると?
そうなんですよね。
早い段階で、特に理系の方ってね、私の友人の悪口を言うのもあれなんですけど、自分の技術を高く買ってくれる所に転職したいんですよ。
それで、「国益って考えたことある?」って聞いたら、「国益って何?」って聞き返してきたんですね。
だからやっぱり、理系の人のいい意味でも特徴で、やっぱり自分たちのやっている技術っていうのは、世界に通用するという頭があるから、国っていう枠をあまり、ある時点で考えなくなっているんですね。
その秀でたものを作っている人達って。
本当はだから、それも含めて早い段階から、国益を守り、発展させるための企業というのを、何か新たな形で出来ていけば、そういう流れが、日本をさらにプラスα発展させたのに、なかなかそれが出来なかった。
異常すぎる経団連の存在
経団連なんかは?
経団連はですね、やはりね、例えば上海電力という会社が日本法人を作っていて、太陽光発電なんかを日本で相当やっていて、土地を相当買ったり、借りたりしているんですね、日本のね。
それが経団連に入っているはずなんですね、確か。
だから、日本法人としては入っているはずなんですけど、
どういう基準になっているのか分からないけれども、経団連さんは、どこを向いて仕事をしているの?と私は思っているんですよ。
もちろん、一部分の社長や会長は、自分の目の黒いうちは、絶対に中国なんかに飲み込まれるのは嫌とおっしゃっている方はいるんです。
ただ、今の現役のいわゆる社長さんというのは、団塊の世代くらいかな。
まぁ、戦後の方とう感じで、やっぱりちょっと違うんですよね。
しかも、気づいた頃にはリストラとか色んな事がある中で、残ってきている企業だったりするから、こう変な守りに走っているだけで、それが沈没していく事になっていたり。
あとはその、優秀な外国人、特に中国人をたくさん雇っているとすれば、その中に、外国人ではなくても、産業スパイという存在も、この10年すごく増えているわけですよ。
ファーウェイに以前からあったスパイ疑惑
ファーウェイも、「中国企業に警戒感 米議会が監視強める法案策定」という記事が出ていて、ファーウェイには依然にたした、スパイ疑惑があった会社では?
オバマさんなんかは、スパイ企業だ、みたいに言っていましたよね。
この度、アメリカ政府が特にハイテクなどの重要な分野で、著しく様々な方法で、アメリカ政府の監視を逃れている中国企業に対して、外国投資リスク審査現代化法案という新しい法案を作ろう動きになっていて、外国の投資や自由貿易にダメージを与えたり、貿易保護主義的な措置ではなく、国家安全基準に照らして、アメリカに最大の脅威を与えている国を探し出せるようにすると言っていると。
これはもう、中国とかファーウェイとかそういったものを意識していますよね。
中国を巨大化させた米国の左派勢力
こういう事というのは、アメリカに見習った方がいいのでは?
そうなんですよ。
今までね、中国とアメリカの左派というか一部分が、ある種結託してきたから、中国もここまで大きくなって。
中国という意味でいうと、江沢民派とアメリカの一部分というのが、非常に結託してきたという部分があるんですよね。