医療に関する巨大な錯覚
医療に関する巨大な錯覚というものを少し考えてみたいと思いまして、これはですね、非常に直接的に現在の日本の国民の健康とか、寿命に大きく影響しますし、現在進行形であるという事と、ほとんど何も考えていない人が、テレビなどで、すごく激しく発言するものですから。
ですから、国民は本当にあらぬ方向に追いやられていると私は思うんですね。
それを、最初はまずは包括的で全体的なものですので、たばこだとか血圧だとか飲酒とか、その他、健康にいい食物とかですね、減塩食、といった間違いも、全部きれいに整理したいと。
綺麗にこの際、整理しないとですね、多くの人が、非常に間違っていますし、日本のお医者さんはそんなに悪くないという事は何度も言っているのですが、それでもですね、やっぱり儲けを中心として考えるお医者さんもいればですね、
殆どよく考えていないで、毎日忙しいものですから、患者さんの相手をして、腹を立てているというお医者さんもいるんですね。
勝谷誠彦 肝臓疾患で早すぎる死
まず第一に一番大きいのが、個性を無視するという、現代医学の大きな欠陥ですね。
特に、厚生労働省がやっている厚生行政なんかがそれにあたるわけですが、例えばお酒を飲んで、肝臓病で、先日お亡くなりになった非常に素晴らしいメディアの人がおられて、私も少し存じ上げているんですけれども。
飲酒によっておこる急性の肝臓疾患ですね。
非常に危険なものなのですが、それが起こったと。
それでお亡くなりなったと。
酒を飲み続けて93歳まで生きた横山大観
すると、翌日のネットにはですね、「お酒を飲むと肝臓が悪くなるんだ」「お酒は悪いものなんだ」といってですね、山のように書いてあるんですね。
しかし、私がいつも言うように、例えば横山大観は20歳の時から毎日一升ずつ飲んで、93歳まで一升ずつ飲みまして。
93歳~94歳の正月に「ちょっと俺も年を取ったから5合にしよう」といって、5合にしまして、その年にお亡くなりになっております。
それから、多くのデータがですね、飲酒している人が飲酒を辞めると、死亡の確立が1.5倍に増えるという報告も随分と多いんですね。
それにも関わらず、一人の有名人の方がお亡くなりになって、私なんかもちょっとショックを受けて、ちょっとお酒を控えようかななんて思っていたりするのですが。
飲酒と肝臓がいかに関係があるかを主張しているんですね。
ただ、その主張の非常に詳しいものを今日見たんですけれども、全く第一に、話が抽象的なんですよ。
それから、個別の問題を言わないんですね。
お酒が、体に悪い影響を与える人と、それから肝臓と別の所に影響を与える人と、それから、ほとんど処理が出来てですね、問題が無い人と、いろいろいるんですよ。
それを全部、十把一絡げにですね、酒を飲むと肝臓が悪くなるの一点張りなんですよ。
平均より弱い人を殺す現代医学
それでその、今現在のですね、医師会なんかが発表している飲酒の基準というのがあるんですけれども、それはですね、どの人に基準を当てているのか、全くわからないんですよ。
平均では、やっぱりいけないんですね。
平均なら、平均より弱い人は、やられてしまうわけですからね。
平均はダメなんですよ、医学の場合は。
アンジェリーナジョリーが信じた遺伝子検査
例えば、アンジェリーナジョリーさんがですね、だいぶ前にお乳を切除しちゃったんですね。
それは、遺伝子を検査したら、アンジェリーナジョリーさんのような人は乳がんになる可能性が87%あるという事を医者に言われて、それじゃあ乳ガンになる前に、お乳を取っちゃえと取っちゃったと。
いう事で、非常に話題になったんですよね。
お乳だからいいようなものですけれどね、たばこと肺がんの問題で、たばこを吸うと肺がんになりやすい人がいると、遺伝子的に調べたらですね。
じゃあ、あなたは肺がんにならないために、肺を取っといたらどうですかって、そんな事になっちゃうわけですよね。
これはね、僕はお医者さんというのは、そういう事こそ知っていなければならない人達だと思うんですよね。
厚労省の数値が全くあてにならない理由
人間というのは、遺伝子もあるし、色んな生活習慣じゃなくて、生活そのもの。
例えばですね、日本列島に住んでいるとかですよ、それからアフリカに住んでいるとか。
そういう事自体で、また違うんですね。
例えば、皮膚の色がそうですが、皮膚の色というのは、太陽の光の強さ、紫外線が主なのですが、それによって皮膚がんが起きるわけですが、その程度を一定にするために、北の方で太陽の光が弱いところは白い肌、我々のように中間のところが黄色い肌、それからアフリカのように強いところは黒い肌になっているわけですね。
ですから、生活習慣というふうにいわれると、生活習慣さえ直せばいいと思うけど、そうではなくてですね。
遺伝子であり、そこに住んでいるという事自身があり、それから、その人がせざるを得ない習慣ともいえない事ですね。
例えば、サラリーマンであれば、朝起きて、出勤して、帰るわけですから、それは生活習慣を変えるという事は、出来ないわけですね。