遺伝子組み換えと品種改良の根本的な違い
今の遺伝子組み換えではなくて普通の種なんです。
例えば、品種改良というのは、今までも行われて来ましたよね。
あれは、自然界で起こりうることを人為的にやっているだけだから、別に影響は無いんですよ。
AとBという品種を組み合わせたら、別の品種が出来ましたという形だから、これはいいんですけど、遺伝子組み換えは、全然別の話で。
遺伝子組み換えというのは、例えば地面の中に、農薬とか除草剤に対して、凄い耐性を持ったバクテリアがいるわけです。
そのバクテリアの遺伝子を、種の中に注入するんですよ。
こんな事は、絶対に起きないんですよ、自然界では。
それが、遺伝子組み換え作物なんですね。
その遺伝子組み換えの種を撒くじゃないですか。
米国に金で売られる日本人の食の安全
そうすると、普通は雑草が生えるんですけど、大豆なんかだとね。
その雑草を取るのが面倒くさいんですけど、でもモンサントの種と、ラウンドアップという農薬をブワーッと撒いてしまうと、雑草だけが死ぬんですよ。
で、その遺伝子組み換えの大豆だけは死なない。
だって、耐性を持っているから。
安全なのかというのは、実は分からないといのが、私は真実だと思いますよ。
だって、人類が、まだ食べ始めてから20年くらいしか経っていないんだから。
私たちが今食べているものが何で安全かというと、何100年も食べているから。
だから、知見もあるし、自分の体もそれに適応しているしという事で安全なんだけれども、遺伝子組み換えは分からない。
でも、アメリカの規制当局は、遺伝子組み換えについて、それまでの遺伝子組み換えではない種と実質的に同等であるという表現で、オッケーを出してしまったんです。
実質的に同等って何ですかね。
どうもね、見た目が同じとか、色が同じとか、そんな問題では無く、遺伝子の問題だぞという話なんですけど。
これで、アメリカから世界に広まって行きまして、日本にはまだ遺伝子組み換えの本格的な栽培とかは行われていません。
なぜかというと、高いからですね、一番大きい理由は。
種子法で、農家に安い、いい種が提供されるんだから、買う必要は無いじゃないですか。
そこに今、メスが入って、メスが入るというとなんかいい事みたいだけれども、種子法が廃止されて、優良種とかが特許を取られて行って、更に遺伝子組み換えが来るでしょうね、当然。
遺伝子組み換え作物と一番恐ろしい事
それで、最終的にどうなるかというと、遺伝子組み換え作物の一番怖い所は、花粉の伝播を止められないという事なんです。
それはそうですよね、花粉は風邪で空を飛んで行っちゃうのに、それをどうやって止めるんだと。
止められません。
遺伝子組み換えでメキシコで起こった悲劇
という事になって行くとですね、最終的に日本の穀物とか食べ物は、全て、特に稲は、全部遺伝子組み換えになってしまったと。
そこで、何か問題があると発覚した時にですよ、あるいは遺伝子クライシスが起きた時にですよ、じゃあ、元々の原種とか原原種と言った時に、ありませんと。
これは、メキシコで実際に起こったんです、トウモロコシで。
トウモロコシの原産地はメキシコなんですけれども、アメリカから花粉が飛んで来たんですよ。
それは、飛んできますよね。
それで、だんだんと汚染されて行って、今はもう原種、原原種が残っていないそうです、メキシコは。
農業マフィア モンサントの恐るべき狙い
種は武器になるから、公共で管理しましょうという事をやらなければいけないんですよ。
基本的に、モンサントとかのやり口というのは、特許戦略なんですね。
特許ですよと。
しかもやっかいな事に、花粉は伝播していくから、伝播して行った先にも、特許料の請求が出来ちゃうんですよね。
遺伝子組み換えでインドの農家の数千人が自殺
というような形で、独占的に種を支配して、価格を上げるんです。
インドだと、綿花の綿の種がですね、モンサントの遺伝子組み替換えに席巻されまして、元々の原種よりも4倍なんですよ。
じゃあ、元々の原種に変えればいいじゃないかというと、もう無い。
もう無い、無くしちゃうんですよ、必ず。
そうしないと、自分たちの種だけが売れ続けるというモデルにならないじゃないですか。
という事で、インドでは、もう種を買わざるを得なくって、それでお金を返せなくて、自殺が何千人と出ています。
インドの農家の方々が。
遺伝子組み換えで人類が陥る危機
というような、種のビジネスモデルというのがあって、非常に残酷なんですよね。
あとは、人類を危機に陥らせる可能性がある、さっき言った遺伝子クライシスの問題があるから。
そういう状況にならないように、公共で管理しましょうと。
カナダだと、公共の種が95%くらいで、日本もそうだったんだけど、その根拠法が廃止されたうえに、農業競争力強化支援法が成立して、種苗の生産に関する知見を民間事業者へ渡しなさいと。
こんな事が、法律に本当に書いているんだから。
日本の農家を潰そうと企む安倍政権
日本が大事に大事に、品種改良を重ねてきたいい種の情報も提供しなければならないと。
それともう一個、やっかいな事が起こるのですが、
例えばコシヒカリとか、優良な種の権利をちょっと変えるだけで、特許が取れるから、モンサントとかに取られてしまうわけ。
当然ね、日本の種の問題もあるんだけれども、絶対に外国に持って行くんですよそれを。
外国で安く生産して、日本原産コシヒカリ、メイドインチャイナみたいなですね、入って来るわけですよ、安く。
そうなると、たぶん、日本の農家は太刀打ちできないから、片足から潰れていく事になるでしょうね。
韓国に盗まれる日本のいちごやマスカット
これはもういちごだと起きているんですよ。
いちごの種を必死に改良してね、素晴らしいとちおとめとか出来たんだけど、それを韓国に持って行っちゃうんですね。
泥棒です、はっきり言って。
それで、育てて韓国産ですとか言って、下手したら、日本に輸出してくるわけですよ。
そういうようなですね、とんでもない連中がいるんですよね、農業の世界では。
だから、そういうのから守るためには、どうしたらいいんですかっていったら、法律で防御しなければいけないんですが、その最大の防御だった種子法が、廃止されちゃったんです。
安倍首相は、地元の棚田を守りたいと言ってませんでしたっけ?
そのうちね、お金を貯めたらあの棚田にね、全部ねソーラーパネルを敷き詰めてね、あなたがやった結果はこれですよと。
金、金、金という事でね。
これもだから、ビジネスでしょ。
種とか、ビジネスにしていいわけないでしょと。
もちろんね、園芸品とかバラとか、そういうのはいいですよ。
要は、国民の生命に関係が無いから。
農家に隠れて安倍政権が行っている売国政策
でも、穀物、主要農作物にそれをやっちゃダメでしょという話なんですが、これの決まり方が凄かったんですね。
規制改革推進会議が提言して、あっという間に閣議決定されて、それが衆議院、参議院と。
私も、衆議院の所で、やっと知ったんですね。
知らないじゃないですか、閣議決定で何がされているのかなんて。
で、調べてみたら大変な事になっていて、ぶっちゃけ手遅れなんですけど。
ただ、なんとかする方法が無いわけじゃないんですね。
これは、新法を作って、日本の種を守らなければいけないですよね。
当然、安くて優良で、その地域にあった多様な種を提供するというのが、これは日本政府が主導してやらなければいけません。
食料安全保障上も絶対に必要だから、その根拠法というのを、議員立法でもなんでもいいから、作らなければいけないと思いますね。
特に、農家のみなさんとか、地方のみなさんというのは、たぶんこの種子法の話は、全然知らないと思います。
でも知った今、どう思われますかと。
これは日本を滅ぼすなと。
文明を壊すような法律廃止、プラス、農業競争力強化支援法のところにね、知見を民間事業者に提供するなんて事が書いているわけですよね。
こういう事を安倍政権がやっているんです。
つまり、自民党がやっているので、その地元の自民党国会議員がいらっしゃると思いますから、そういう人たちに何やってんだと、日本を壊す気かと声を上げないとダメです。
それで、新たな法律を作って、そしてこの種子を守るという事をやらない限り、最終的にわが国の稲、米が全て遺伝子組み換え、しかも1種類という最悪の状況になるのは、防げないと思います。
もちろん、何十年後かの話なのですがね。
新嘗祭とかどうするつもりなんでしょうかね。
日本において、こんな事は、断じて許されるべき事ではありませんよね。