習近平が発表した宗教白書の危険性
そうです。
そのうえで、習近平さんは、4月に宗教白書というものを発表したわけです。
「宗教の中国化を進める」という、なんか意味不明なんですけど。
この中にはもちろんイスラム教徒の2000万人くらいですか、いるわけですし。
さらに恐ろしいのは、統一戦線の下の下の下くらいの組織になるんですけど、宗教情報員という形で、地域の人達の中で選ばれた人が、監視体制をすると。
そこで、「カトリック教会に行きたいわ」と言ったりすれば、この人は危険なひとであるという風にリークしていくというシステムというのが稼働していると。
これは、情報員も非常に少ないんですけど、日本円にすれば年間数千円なんですけど、報酬が支払われるという事で。
何にもリークをしなければ、逆に罰金になっちゃうとすれば、ある意味で言ったら、無実の罪の人も吊し上げに遭う可能性がある。
とすると、これは毛沢東時代の文化大革命全く同じで、チクリ社会、恐怖政治の本格化だというふうに、私自身は考えています。
中国で聖書の販売が規制
更に、中国の通販サイトですけど、アマゾンの中国版とかもそうですけど、中国語の聖書とかの販売が規制されたとかといった話があったり、子供用の聖書なんかも今後だめになるんじゃないかという話とか、スマホ用の聖書アプリなどにも規制が入るのではないかと言われているという所で、
あと、ローマ法王フランシスコさんは、「新司教候補は、中国側との対話を通じて選出され、最終的な任命権は法王自らが持つ」と述べていますが、これが合意内容なのかどうかというのは、詳細は実は分からないのと、法王自らが任命権を最終的に持つという事に対して、中国はYESともNOとも言っていないんですね。
ですから、ここら辺もある種で言うと、今後中国化の解釈次第によっては、強引に進められていって、地下教会も完璧に中国のテリトリーになってしまう可能性があると。
逆説的に言うと、オレンジ革命の時ですね、東ヨーロッパを解放していく時に、ブレジンスキーが宗教の力を使ったんですよね。
地下教会で聖書普及運動というのをやって、聖書をどんどん置いて行って、聖書に書かれている自由というものを普及される事によって、革命の後ろ支えをしたと。
それの逆転をやっているわけですよね今。