米国ペンス副大統領が中国に宣戦布告
ペンスさんは10月4日にワシントンの保守系シンクタンクのハドソン研究所で演説をしましたよね。
その時に、知的財産の盗用とか、軍事的野心の事とか、宗教弾圧とかそういった事まで、中国と対決するという事を理由として40分くらいにわたってお話をさせたと。
これは完璧に宣戦布告だったと思うんですが、この10月4日の演説はだいぶ前に決まっていたわけですが、更にペンスさんの怒りのボタンというかスイッチを入れたのが、私は9月下旬の
「バチカンが中国と司教任命権問題で暫定合意」
これがあったからだという風に考えているわけです。
まずそもそも習近平政権になって、ウイグルとかチベット民族に対する宗教弾圧は酷くなって行って、そういった中でのあり得ない合意だったわけですけど。
もう一つは、もちろん、台湾、中華民国とバチカンは、外交関係があるわけですけど、これをいずれは断裂させて行くのではないかという中で、ペンスさんの思想といいますか、宗教的背景、
ペンスが習近平に激怒する宗教的背景
福音派じゃなかったですか?
福音派ですけど、カトリック信者ですよね。
福音派と言われているけれども、カトリック信者とも言われています。
あの、ペンスさんのお母さんは、アイルランド出身ですよね。
それで、非常にガチガチの保守的政治家と言われていて、カソリック信者でもあるし、福音派という風に書かれている所もあるんですね。
いずれにしても、ティーパーティー系(保守派のポピュリスト運動)である事は事実ですよね。
アメリカと中国共産党の戦いの根幹
非常にこのペンスさんというのは、共和党の中でも際立って、宗教的に保守のグループに入っている。
それに対して、自由と民主、法の下の平等という価値観を持たない無神論者のマルキスト集団である習近平政権。
という、これが世界の大きなうねりと言いますか、アメリカ対中国共産党の、実は根幹といいますか、本質的な戦いは、実はここにあるというふうに考えています。
特に福音派というのは、キリスト教の中でもかなり原始キリスト教に近い、ユダヤ教に近い考え方を持っており、白人のいわゆる支配者が再びエルサレムに現れた時に、再びイエスキリストが復活するという事を信じている。
それと自由を信じている。
で、アメリカの共和党の最も根幹的な母体を支えているのがこの福音派の人達で、非常に活動熱心。
共和党の活動で一番中核的な動きをしているがゆえに、政治的ロビー能力も非常に強いというのが、この福音派なんですよね。
中国が邪悪であるという理由
まさにそうなんです。
そういった中で、中国が邪悪であるという理由はここになります。
赤い方の教会が2種類あるわけですが、赤い方の教会が「中国天主教愛国会」というのと「中国天主教主教団」という名前になるのですが、バチカンとは無関係な、なんちゃってカトリック団体なんですよね。
もう一つが「三自愛国教会」、これがやはり中国側のプロテンス側の教会という事で、中国共産党が独自で司教していた、特にカトリックの方は司教を任命してたと。