松下幸之助の経営哲学
本来、それは日本がずーっと続けて来てたんですよ、ごく最近まで。
松下幸之助もそうだったんですね。
「従業員が大切で、お客様は神様」だと、そういう事なんですね。
それが企業なんですよ。
そして、企業と言うのは具体的にはメーカーでしたら、技術と営業でもっているわけですね。
もちろん、管理の人も大変だし、いろいろその他の教育を担当している人も、人事の人も大変なんですが、やっぱり、会社の基本は技術と営業であって、その人たちが頑張って日本を良くしていき、そしてお米も僕らが食べられ、おいしいおかずも食べ、そして、自動車も使え、クーラーで快適な生活をするという事なんです。
それ自体なんですよ。
カルロスゴーンとZOZOTOWN社長の共通点
ところが、カルロスゴーンの考え方というのは全然違うわけです。
最近なんか、宇宙旅行に行くとかですね、ゴルフの世界ツアーをするなんて言っている人も同じなんですが、あの人達はですね、何を間違っているかと言うと、会社はお金で支配できると思っているわけですね。
人間というのはお金で支配できないんですよ。
人間をお金とか暴力で支配しようと思ったのがヨーロッパなんですね。
ですから、軍艦を使い、アジアの国を植民地に、そして力とお金で人を左右すると。
最も人間で大切な、人間が生きている事、労働している事、みんなで労働の成果を分けあって、生きていく事、その中心をどっかにやっちゃったんですよ。
だから、今度みたいな事が起こるんですね。
日本の年収の上限は1億円に法律で決めよ
解説者が、なんとかかんとかがいけないんだとか、カルロスゴーンはどれくらいの収益だとか、外国の経営者は20億貰っている、30億貰っている、そんな事は全然関係が無いですよ。
私はですね、まぁ人にはインセンティブというか、夢も必要ですから、社会で成功した人の収入の上限は、年収一億円ですね。
これを法律で、ガチっと決めちゃった方がいいですよ。
それを選挙の公約にして。
それを通じてですね、社会は誰のものかと。
日本社会は一体誰のものなのか?
日本社会は誰のものかと。
日本という国はですね、歴史的に非常に成功した国なんですよね。
2000年間、主に成功したのは、やはり島国だったこと。
民族がそれほど多くなかった事。
天皇陛下という方がおられた事。
それが男系男子でY遺伝子の相続をした事。
それから、そういった中で、日本人の勤勉さ、融通性の高さ、そういうのが出てきて。
そして、会社制度もそうですし、お家制度もそうですし、家庭もそうだったわけですね。
これは、私が懐古主義なのではなくて、非常に平らに、心を平らにして、世界の文化と繁栄、それから人間の命、お釈迦様、イエスキリスト、マホメット、こういう方々が言っておられる事、全部総合しますとね、日本が最も素晴らしい文化なんですよ。
日産自動車は日本のやり方でやるべきである
ですから、まぁ、他の国もそうしろというのではないけど、日本は日本のやり方でやるべきですね。
日産自動車は日本の会社なんですから。
この際、カルロスゴーンのこういう犯罪が起きたんですからね。
やっぱり、役員の中で一番…
役員というのはですね、経営というのは大した事は無いんですよ。
技術と営業を助ける一つなんですね。
人事とかそういうのと一緒なんですよ。
ですから、経営だけが偉いんだなんて事は無いんですよ。
経営だけで会社の収益を上げているわけでは無いんですよ。
カルロスゴーンは経営者ではない
今度だってですね、カルロスゴーンさんが偉いわけでは無いんですよ。
人を減らさない、従業員を減らさないで業績を回復したのなら、カルロスゴーンさんは偉いんですよ。
首を切って、従業員をね、買い越してね、そして、成績上げるんだったら簡単なんですから。
それは、経営とは言わないですよ。
カルロスゴーンさんは、経営によって日産を良くしたのではなくて、単に人減らしをして、収益を稼いだんだから。
まぁ、そういう人って、いくらでもいますからね。
そんな経営者は経営者ではないし、車を作るよりかはずっと楽なんですよね。
そういう事で、なんとか日本がこれによって、いい社会に戻る事を期待しますね。