日本で潰された終身雇用と年功序列
昭和30年代とかにね、日本のいわゆる終身雇用、それから年功序列、これ、凄く批判されたんですよね。
もう古いと、世界はそうじゃないよと。
実力があったら下のもんでも追い抜けるんだと。
終身雇用みたいに、一つの会社にずーっと死ぬまで雇用するのはおかしいと。
サラリーマンも実力があったら、どんどんよそに行くんやと言う風にね、やってた。
もう古いと。
江戸時代の丁稚かという事でですね、もの凄い批判されて、進歩的文化人とかになんか言われて、だんだん、だんだん改革されていって、今はこうなってしまったんですけど。
今はね、企業もなかなかね、終身雇用の制度も崩壊してしまって、それから年功序列もだんだん消えて来た。
ところが不思議な事に、世界の企業は逆に今、欧米の企業で終身雇用を取り入れて、それで業績がよくなったという企業がいっぱいあるんですよ。
やっぱりね、もう面倒を見て貰えるんだと。
日本の古い経済的価値観を採用する欧州
本にも出てくるんだけど、「一所懸命」というところで、人間は頑張れるんですよ。
そう、おんなじ所でね。
今は「一生懸命」って言いますけど、昔は「一所懸命」
一つの所。
俺はここが死に場所なんだと。
俺はここで頑張るんだというのがこの精神なんですね。
実際に欧米で終身雇用を取り入れて、どんどん業績を上げている所が、本当に沢山あるんですよね。
タイムカードを廃止するGoogle
あともう一つ、出光のタイムカード無し。
これも例えば、欧米が逆にやっているんですよね。
Googleなんかそうなんですよ。
Googleなんてタイムカードが無いし、いつどこで働いてもいいんですよ。
「俺はもう今日しんどいし家でやるわ」
てなもんでね、それでもオッケーなんですね。
逆にそういうのがね、どんどん。
だから、そんなのをやっていったら、何人かに1人はね、ズルする奴はおるんですよ。
それはいます。
でもね、そのズルをすることを恐れるよりもね、むしろ、どんどん仕事できるヤツの方が増えるんですよ。