カルロスゴーン氏の脱税事件
新聞ではね、有価証券なんとかとか難しい事を書いていますけど、分かりやすくいうと脱税ですよね。
数字を見ると、おおかが100億円くらいを貰っておったのに、半分ほどしか申告していなかった。
という事は、後の50億は、これ税金を払っていなかったという事ですよね。
50億の脱税ですよ、これは凄いよ。
まぁ、桁がね、もう。
歳もね、カルロスゴーンさんは64歳ですわ。
それと共謀したのがグレゴリーケリー容疑者ね62歳。
私も62歳、あと3カ月で63歳なんですけど。
もうね、自分ももうすぐ63歳になるから分かりますけど、そんなに人生残っていないんですよ。
はっきり言うてね、そんなに長くない。
もうね、何十億も金を持ってもね、あの世に持って行かれへんねん。
それやのに、まだ金欲しいかちゅうね。
表向き、7億円貰っていますよね。
7億言うたらね、どんな金かと言うたら、これね、サラリーマンの生涯年俸の倍くらいあるんですよ。
3倍以上あるでしょう。
だから、2人か3人分の人生の金を一年で貰っているんですよ。
いやぁ、もっと行くんじゃないですか。
従業員の首を切り、私腹を肥やすカルロスゴーン
ほいでね、僕ら、ほんと腹が立つのがね、そらね、業績を、日産の業績を回復させた、V字回復させた。
そういうもんには当然ね、経営者は多額の報酬を貰ってもええと思います、思います。
けれどもね、日産のV字回復の中にはね、もの凄い数のリストラがあった上でなんですよ。
そこですよね。人の首を切っているわけですからね。
確かね、2万数千人くらいの首を切っているんですね。
2万数千の世帯で、家族を路頭に迷わせたんですよ。
一時的とはいえ、
首を切られた人は大変な生活ですよこれ、収入を絶たれてね。
つまり、こういう末端の社員たちの首を切って、末端の社員たちの血を流して、自分はね、血を流していないじゃないですか。
それをね、役員報酬を思いっきり貰っておいて、それをまた、ごまかすいうねんからね。
そのうえね。
カルロスゴーンはグローバル資本主義の象徴
本当にそうですよ。
グローバル資本主義って、こういう事なんですよ。
要は、かつての日本はね、百田さんが書かれた出光を持ち出すまでもなくて、家族や従業員、地域社会を支える企業活動をしていくんだと。
つまり、国民経済を豊かにしていくんだという事が、目標にあったわけですよ。
グローバル資本主義というのは、そうではなくって、株主や投資家に対して、どれだけリターンできるかというところで、経営能力がはかられるみたいになっているところで行くと、従業員の首をいくら切ったって、株価が上がって配当が増えればいい経営者ってなってしまう。
日本人が知らされないアメリカからの年次改革要望書
この価値観をね、少なくとも日本でいうと1980年以降、いわゆる経済の構造改革なるものがずっとアメリカから突き付けられてきて、それが、グローバリズムという言葉にくくられる形で、なんとなく日本の景気というのは、改革が遅れているから悪いんだと思わされてきて、改革、改革みたいになっている。
それが、実は背後には、アメリカからの年次改革要望書なるものが出ていたりという事を、国民があまり知らないままに来たりという。
そういう流れの中で、例えば日産自動車の問題のここに象徴的に表れているのは、誰のための経済活動なのかという事ですよ。
誰のための会社かという事ですよね。