疑惑その2:祭りビール一箱寄付疑惑
2つ目の疑惑というは、片山さつき議員が2014年の東京都府中市のお祭りに、ビールを一箱寄付していたのではないかという疑惑です。
この疑惑は、朝日新聞系列のAERAが、証拠だとして画像を掲載し、報じています。
政治家は、選挙の有無に関わらず、選挙区内の人に寄附を行うことは特定の場合を除いて一切禁止されています。
それに対して片山さつき議員は、
「金品や物品などの寄付はしておらず、名刺を渡しただけ」
と疑惑を否定されています。
寄付の疑惑が事実であれば、片山さつき議員は、公職選挙法違反に抵触する可能性があります。
ですが、この疑惑は公職選挙法の公訴時効である3年の期間を過ぎているため、訴追される可能性は低いといわれています。
この件に関して片山さつき議員は、文春が報じた100万円疑惑の時のように、AERAを名誉棄損で提訴するといった行動には出られていないようです。
疑惑その3:200万円政治資金不記載疑惑
週刊文春は、片山さつき議員が100万円を受け取って国税に口利きしたのではという疑惑に続いて、新たな疑惑があると報じました。
片山さつき議員は、2016年に8つの業界団体から「寄付」や「陣中見舞い」といった形で200万円を受け取っているにも関わらず、収支報告書には献金の事実が一切記載されておらず、政治資金規正法違反なのではないかという指摘ですね。
片山さつき議員が記載漏れを認め訂正
2018年10月31日
片山さつき議員の事務所は、記載漏れの指摘を受け、「当時の秘書が退職してしまい、記載が漏れてしまいました」とコメントを発表し、収支報告書を直ちに訂正しました。
当時の秘書の責任にして、訂正したという形です。
片山さつき議員に新たな記載漏れが発覚
2018年11月8日
片山さつき議員に、新たに収支報告書に記載漏れの事実がある事が発覚しました。
2016年、片山さつき議員が代表の政党支部の政党交付金、使途等報告書には、488万円の政党交付金が片山さつき議員個人に支出されているにも関わらず、政治資金収支報告書には288万円の支出しか記載されていない事が発覚したのです。
意図的か、意図的でないかは別として、200万円の行方が、どこかに消えてしまっているというわけです。
片山さつき議員の事務所は、「記載漏れに関しては、後日まとめて発表する」とコメントしています。
野党からも、「議員失格である」といった批判が強まります。
政治資金収支報告書の訂正47件
片山さつき事務所の収入記載漏れは34件で、合計金額は450万円。
そのうち29件は、2016年の参議院議員選挙の際の寄付であると発表しました。
支出の記載漏れは6件あり、合計金額は90万円3000円。
領収書などの日付に7件の訂正を行ったと発表しました。
今後の対策として、片山さつき事務所は、「チェック体制を整え、再発防止に努めたい」と発表しています。
片山さつき議員は、国税100万円口利き疑惑に関しては、文春を提訴すると強気な態度で臨んでいましたが、収支報告書の記載漏れに関しては、文春の報道が事実であったという形となっています。