伊藤美乃りさんの卓球英才教育
美乃りさんの、美誠さんに対する卓球英才教育は、かなり独特です。
1日の7時間以上を卓球の練習に費やし、休憩できる時間はトイレに入っている時くらい。
トイレに入っている時も、3分以上時間がかかると、居眠りしてると思われ、お母さんがドンドンと扉を叩いて呼びに来るほどだったとか。
伊藤家では、練習ではなく訓練と呼んでいたそうです。
美誠さんは、もちろん大変ですが、お母さんも命がけ。
練習が厳しくて美誠さんはよく泣いていたようです。
ですが、厳しい練習が終わったら、美乃りさんが美誠さんを思いっきり抱きしめ、愛している気持ちを、愛情を思いっきり注いでいたといいます。
「卓球は、試合になれば一人で戦わなければならない」
「誰も助けてはくれない」
「だからこそ、葛藤もあったけれども、厳しく育ててきた」
と美乃りさんは語っています。
伊藤美誠さんは、中国の丁寧選手との試合の際、
「小さい頃から、凄い積み重ねてきたからビビらない」
「お母さんより厳しい人はいないから」
と語っています。
美乃りさん、美誠さん、親子二人三脚で、卓球に人生をかけて来られたのです。
伊藤美誠さんにかけられた洗脳
美乃りさんは、美誠さんが卓球の練習で疲れて眠ったら、美誠さんの耳元で
「美誠が中国を倒すのよ」
「中国を倒せるのは美誠しかいない」
と、常に言い聞かせていたそうです。
人間には自分はどういう人間だと思い込む、セルフイメージというものがあります。
毎日のように、美乃りさんから「中国を倒すのは美誠しかいない」と言い続けられた美誠さんは、知らず知らずのうちに、
「自分が卓球で中国を倒すはじめての人間だ」
といった、セルフイメージが築かれていったのでは無いでしょうか。
「自分が中国を倒す」「自分は世界一になる人間」と思い込み、努力を惜しまない人間に、なんとなく卓球をしているような人間が、勝てるはずがありません。
2歳の時から、一日に7時間も8時間も、卓球のトップレベルの知識がある人間から、情熱と愛情を持って、育てられている人間は、殆どいないでしょうからね。
4歳の頃には、日本卓球男子のエースである水谷隼のお父さんが代表をつとめる豊田町卓球スポーツ少年団で、卓球の指導を受けるようになります。
伊藤美誠は中国人?
伊藤美誠さんは、実は中国人なのではないか?といった噂が密かに囁かれていたりします。
最年少記録を次々に塗り替えるあまりの強さと、母親の美乃りさんは、メディアへの露出があり、試合などにもよく訪れているにも関わらず、お父さんは一切、その存在を感じる事が出来なかったからですね。
その秘密は、美乃りさんが、離婚されており、美誠さんは、母子家庭として育てられているという事情があったんですね。
この辺の話を、美乃りさんは、はっきりとは語っておられないため、父親が中国人ではないかといった、勝手な噂が広まってしまったというわけです。
美誠さんお父さんに関しては2つの説があって、1つは、シチズン卓球部の伊藤誠さんではないかという説ですね。
伊藤美乃りさんの「美」という漢字と、伊藤誠さんの「誠」という漢字を一文字ずつ貰って、「美誠」と名付けたのではないかという説です。
2つ目は、美乃りさんと同い年の、卓球をしていた一般の会社の会社員ではないかという説ですね。
離婚という経験から、美乃りさんと美誠さんの繋がりは、更に強くなったはずです。
いずれにせよ、美誠さんが日本人であることは、間違いは無いようです。
伊藤美誠の高い目標意識
美乃りさんのお腹の中にいる時から、「世界一の卓球選手になる」「中国を倒す」と胎教を受けて来た美誠さん。
美誠さんは、生まれた時から、高い目標意識が備わっており、
2歳で卓球を始めた頃から
「私は卓球で世界チャンピオンになる!」
と口にされていたそうです。
また、美誠さんが、小学6年生の時に書いた作文には
「2016年にはオリンピック出場し、2020年には団体優勝し、個人戦で優勝したい」
と書かれています。
この目標の通り、伊藤美誠さんは、2016年にリオ五輪に出場し、女子団体で見事銅メダルを獲得します。
15歳と300日という最年少での快挙ですね。
現在の伊藤美誠さんの目標は明らかです。
それは、
「2020年に団体優勝し、個人戦で優勝する」
という事です。