伊藤美誠 朱雨玲を圧倒し優勝
2018年11月3日、卓球スウェーデンオープン、伊藤美誠選手(18歳、スターツSC)が、現世界ランキング1位の朱雨玲選手(23歳、中国)を破り、見事優勝されました。
伊藤美誠選手は、シングルスで今まで一度も勝った事の無かった、世界ランキング1位の朱雨玲選手を圧倒し、4-0のストレート勝ち。
準々決勝では、元世界ランキング1位の劉詩雯選手(27歳、中国)、準決勝では、リオ五輪の金メダリストである丁寧選手(28歳、中国)に勝利しての優勝ですから、中国卓球界のトップ3に勝利しての優勝と言っていいでしょう。
伊藤美誠選手は、劉詩雯選手には今年の5月、丁寧選手には2年前に勝利を収めています。
つまり、伊藤美誠対策をしてきたであろう中国を上回っての勝利という事になります。
世界ランキング1位の劉詩文選手が全く対応が出来ない姿に、中国では衝撃が走っている事でしょうね。
みうみまコンビとして出場したワールドツアードイツオープンでは、13歳160日という若さで優勝し、史上最年少優勝という記録を作り、一躍有名になりました。優勝賞金を聞いた時の驚いた表情は、とてもかわいくて、印象的でしたよね。
伊藤美誠の強さの秘密!
伊藤美誠さんは2000年4月14日、静岡県磐田市生まれ。
身長は150cm体重は45kgと、女性アスリートとしては小柄で、決して体格的に恵まれているとは言えません。
ですが卓球関係者の間では、「いずれ世界一になるだろう」と、密かに噂されていた伊藤美誠さん。
一体彼女の強さの秘密は、どこに隠されているのでしょうか?
伊藤美乃りという母親の存在
伊藤美誠さんには、伊藤美乃りさんという最強の母親の存在があります。
16歳のお誕生日おめでとう☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ pic.twitter.com/0hlsWFtMLH
— 伊藤美乃り (@mimaminori) 2016年10月20日
美乃りさんは、1975年12月17日生まれ、現在42歳のとても若いお母さんです。
美乃りさんも、元々卓球をやっておられて、大学時代には全国大会に出場し、就職指定からも社会人チームに所属するなど、実力もあり、卓球に対する情熱が非常に高い方です。
現在では、「卓球上級コーチ」の資格も取得し、日本代表のコーチに選ばれるなど、指導能力に関してもピカ一です。
そんな、卓球の才能も有り、情熱もあり、指導能力も高いお母さんに、卓球の英才教育を受けて来た美誠さん。
伊藤美誠さんが、卓球を始めたのは2歳の時だといいます。
美乃りさんが卓球をしている姿をみて、「私も卓球をやりたい」と言ったそうなんですね。
美乃りさんはその言葉を聞いて、本当にうれしかったと思います。
なぜなら、母親の美乃りさんは、美誠さんがまだお腹の中にいる頃から、TVなどで卓球の試合を見ながら、
「私だったら、こう責めるけど、美誠ならどう攻める?」
「カットマンはしつこく拾ってくるから、根負けしないで我慢して粘って攻めるのよ」
といったような、卓球の胎教を行っていたといいますから。
美乃りさんは、美誠さんが生まれる前から、卓球の選手にしようと決めていたんでしょうね。
生まれた頃から、美誠さんのそばには、卓球用具が遊び道具として用意されていました。
そんなお母さんに対して、美誠さんは、2歳の時「卓球がやりたい」と言ってしまったわけです。
親が無理やりやらそうとしても、自分の意思が無ければ続きませんから。
美乃りさんは、美誠さんが、いつやりたいと言うのかを、今か今かと待っていたもしれませんね。
2歳でラケットを握った美誠さんは、何も卓球を教えていないのに、球を呼び込んで打ち返す姿を見て、美乃りさんは、将来、日本代表のユニフォームを着て、戦う娘の姿が、はっきり見えたといいます。
そこから、美乃りさんと美誠さんの、卓球伝説が始まったというわけです。